直近の明治安田J1第29節・浦和戦から中3日で迎える大会初戦の東方(香港)戦には、最高のチーム状態で挑むことになる。浦和戦では課題だった守備が安定して1-0で勝利を収め、3連勝を果たした。しかし、4年ぶりの国際大会となるだけにキャプテンの宇佐美 貴史も大会初戦に向けて、次のように気を引き締める。
「中3日でしっかりとコンディションを作り直さないといけない。全員が良い準備をして誰が出ても勝ちに持っていけるようにやっていきたい」 グループ内上位2クラブがノックアウトステージに進出するレギュレーションとなる中、やはりホームでの初戦では勝点3の獲得が目指すミッションになるのは間違いない。
注目はダニエル ポヤトス監督が送り出す顔ぶれだ。リーグ戦との並行する日程を強いられる今後は、ターンオーバーに近い形を採用することも示唆している。ただ、今季はJリーグYBCルヴァンカップや天皇杯で苦戦を強いられてきただけに、大幅なメンバー変更がない可能性もある。今季ルヴァンカップの全3試合で先発しているGK東口 順昭や、三浦 弦太らアジアの舞台での経験が豊富な選手を中心に先手を取る展開に持ち込みたい。
東方戦ではいかなるスコアであろうと勝ち切ることが不可欠だ。浦和戦では後半から投入されたイッサム ジェバリとファン アラーノが好調を保っていることも含め、ホームで勝ち切る力は十分にあると言えるだろう。
一方の東方にとって、ACL2は前回大会に続いて2年連続の出場。前回大会では広島と同グループに入った中、グループリーグ最下位に終わっているが、ホームでは広島に対して2-3と接戦に持ち込んでいる。また、ダニエル アルマザンやマルコス ゴンドラら昨季の大会を戦った選手も健在。そして特に注目したいのが、9月に加入した日本国籍のアタッカー・大久保 優の存在である。J3の鳥取で4シーズンプレーした大久保 優は関西大でG大阪の黒川 圭介と同期。大久保 優は今回の遠征メンバーにも帯同しているだけに、大学時代のチームメートとアジアの舞台でマッチアップする可能性も十分にありそうだ。
「ガンバにはいろいろな大会で勝つ意義がある。この大会に向けてもチーム全員の力でやっていきたい」とダニエル ポヤトス監督は総力戦で挑む決意を口にした。Jリーグ勢初のACL2制覇に向けて、G大阪が新たな一歩を踏み出していく。
[ 文:下薗 昌記 ]