横浜FMの今季初戦となった前節・上海申花(中国)戦は序盤、守備陣のイージーミスでピンチを迎えたものの、GK朴 一圭の好セーブなどでしのぐと、20分にアンデルソン ロペスの絶妙な足裏でのバックパスからヤン マテウスが見事なコントロールショットを沈め、シーズンファーストゴールで先制に成功する。後半、上海申花がギアを上げて攻め立てるが、徐々にトーンダウン。逆に横浜FMは時間が経つにつれジェイソン キニョーネスら守備陣が安定感を増し、1-0でシャットアウト。ACLEでの連勝とホーム無失点試合を『4』に伸ばした。
その上海申花戦から中2日となった明治安田J1開幕戦の新潟戦は、負傷した喜田 拓也を除き、同じ先発メンバーを起用した。一方、スティーブ ホーランド監督はこの公式戦7連戦を念頭に「連戦ではどこに重きを置くかが重要。中心メンバーで構成する強い軸を維持しつつも、監督としては選手全員を信じる気持ちも大切。誰が出てもいい状態を作った上でベストを考える」と言及していた。
横浜FMは前節終了時点で4位以上に与えられるラウンド16第2戦をホームで戦う権利を獲得したため、最終順位によってラウンド16の対戦相手が決まるものの、今節の勝敗は大勢に影響しない。上海海港戦後もリーグ戦を中心に4連戦となっているため、今節は直近2戦で先発出場した主力に休養を与えられる絶好のタイミングだろう。
横浜FMは新潟戦翌日の16日に上海入り。ケガ人を除き、主力を含めたほぼ全員が帯同している模様で、そのメンバーから指揮官がどう“ベスト”を選択するかが注目される。
対する上海海港はラウンド16の切符を手にできる8位とは勝点1差。今節で勝点を獲得する条件付きだが、他カードの結果によっては逆転でリーグステージを突破する可能性を十分に残す。
ただ、上海海港を取り巻く状況は厳しい。今季公式戦初戦となった上海申花との中国スーパーカップにおいて後半アディショナルタイムの連続失点でまさかの逆転負けを喫すると、前節・神戸戦では0-4と大敗。昨季まで主力だった元ブラジル代表のオスカルら外国籍選手が抜けた穴を埋められていない。そこでカギを握るのが、2022年に横浜FMをJ1優勝へ導き、2023年まで指揮を執ったケヴィン マスカット監督の手腕。どう立て直すのかは注目に値する。当時を知るメンバーも少なからず残っており、横浜FMサポーターにとっても別角度の楽しみがある一戦となる。
[ 文:大林 洋平 ]