前年度王者の神戸を3-1で撃破し、クラブ史上初のメジャータイトルを獲得した町田は決勝翌日に日本を発ち、当地入り。90分の激闘を終え、次なる戦いに向かった選手たちはどんな心持ちで江原戦に臨むのだろうか。相馬 勇紀は言う。
「勝った日だけは喜んで、次の日からは次のACLEに向けた準備をします」 まずはリーグステージ突破を目指す町田は現在、1勝2分1敗で8位。リーグステージ突破には12チーム中8位以内に入らなければならないため、前 寛之は現状を「瀬戸際に置かれた状況」と認識している。天皇杯決勝からの試合間隔が短いため、激闘で負った疲労をどこまで回復できるかに関しては未知数だが、前 寛之は「リーグステージ突破を決めるためにも、結果を残して帰ってきたい」と言葉に力を込める。
なお、対戦相手の江原は前節・広島戦を0-1で落としたが、神戸とのホームゲームでは4-3で競り勝っている。不測の事態が起きやすいアウェイゲームでも、町田はたくましく勝ち切ることができるだろうか。クラブを史上初のメジャータイトル獲得に導いた黒田 剛監督の言葉にも自然と力がこもる。
「決勝を終えたこの日からACLEに向けた準備が待ち受けていますが、しっかりと王者としてのプライドや責任を果たすべく韓国に向かいます。FC町田ゼルビアとしてのわれわれの強さをしっかりと発揮して帰国できれば最高だと思います」 選手個人での注目点は、天皇杯決勝で約2カ月間の負傷離脱から復帰した岡村 大八。天皇杯決勝では77分から途中出場し、神戸の猛反撃をはね返すために守備を強化する役割を託された。大迫 勇也とのマッチアップを制する場面もあるなど、復調をアピールしている。「次のACLEの試合では1秒でも長くピッチに立って、自分の存在価値を示したい」と岡村 大八。「先発で出て相手を無失点に抑えてこそ、自分の存在価値を示すことができる」と語気を強める。
なお、江原には札幌在籍時代にチームメートだったキム ゴンヒが在籍。岡村 大八はキム ゴンヒとのピッチ上での再会を楽しみにしているという。
「3シーズンほど札幌で一緒にプレーしていたので、手の内は知り尽くしています。とても良い選手ですし、彼に仕事をさせないことが自分の役割です。チームはリーグステージ突破に向けて厳しい状況に置かれているので、年内の残り2試合で結果を残して、リーグステージを突破できるようにしたいです」(岡村 大八) 岡村 大八がそう願うように、元チームメートとのマッチアップは実現するか。必見の“日韓対決”だ。
[ 文:郡司 聡 ]