挑戦を受けて立つ立場となるFC東京は、明治安田J1で16試合を戦い、7勝4分5敗で6位につけている。アルベル監督が就任して1年目であることを考えれば、上々の成績と受け取ることができるだろう。現在は2連勝中と好調を維持。5月25日の第15節・清水戦、29日の第16節・鹿島戦ではそれぞれ3ゴールを奪って勝利を収めており、内容も上向きの状態でこの一戦を迎えられる。その鹿島戦以降、オフを挟み、公式戦の間隔が少し空いているが、連戦でたまっていた疲れを取り、リフレッシュするための時間を得られたと考えれば問題ないだろう。心身ともにフレッシュな状態で富士大を迎え撃つことができそうだ。
その中でFC東京の注目は、どのようなメンバー構成で臨むことになるか。日本代表に選ばれている長友 佑都とU-21日本代表としてウズベキスタンで開催されているAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022に参戦中の松木 玖生を欠くことは決まっているが、それ以外はベストメンバーを組むことは可能。JリーグYBCルヴァンカップのグループステージ6試合は若手の成長の場にも充てたアルベル監督だが、この天皇杯は一発勝負であり、ルヴァンカップはすでに敗退が決まってしまっていることやスケジュール的に余裕があることを考えれば、森重 真人や安部 柊斗、永井 謙佑やディエゴ オリヴェイラといった主力をピッチに立たせることも十分に考えられる。
何より、昨年度の天皇杯2回戦で順天堂大に敗れた苦い経験があるだけに、FC東京としては侮ることなくプロの意地と力を見せつけ、着実に長崎が待つ3回戦へとコマを進めたい。
一方、富士大は天皇杯岩手県予選決勝で東北社会人リーグ1部の盛岡ゼブラに3-0で勝利し、2年ぶり三度目の天皇杯出場を決めると、1回戦では群馬県代表の上武大と対戦。71分に千葉 希が決めたゴールを守り切り、2回戦進出を決めた。
サッカー部史上初のJクラブ撃破に向けて、モチベーション高く味の素スタジアムに乗り込んでくることは容易に想像できるが、力関係を考えても難しい展開が待ち受けていることは想像がつく。プロ相手にアグレッシブな姿勢は貫きながらも、粘り強く戦い失点しない時間をなるべく長くすることが大きなポイントになるだろう。スコアレスの状態が続けば続くほど、焦ってくるのはFC東京のほうであることは間違いない。
富士大の合言葉は、『すべての活動は勝利の為に』。その精神をピッチ上で存分に発揮し、ジャイアントキリングを起こしたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
