ともに2回戦が今大会の初戦となった両者だが、長崎は鹿児島と対戦。明治安田J3で首位を走る相手に苦戦を強いられたが、奥田 晃也が挙げた1点を最後まで守り切り、ウノゼロを達成。決定力の差を見せつける形で3回戦へと歩を進めている。一方のFC東京は富士大と対戦。前回大会では同じ大学勢の順天堂大に2回戦で敗れるという苦い経験を味わったが、富士大との対戦では前半のうちに渡邊 凌磨とアダイウトンの得点で2点を先行。後半も最後まで得点は許さず、シャットアウト。昨年度の悪夢を振り払う勝利で3回戦へと進んだ。
長崎は2回戦の時点では松田 浩監督がチームを率いていたが、J2第21節・琉球戦を終えた段階でクラブは松田監督の退任を発表。新たにファビオ カリーレ氏が就任することを発表している。ただ、実際に指揮を執るのはJ2第24節・甲府戦からの予定となっており、それまでの期間は長崎U-18監督の原田 武男氏が指揮を執ることになっている。直近の公式戦となったJ2第22節・群馬戦が監督交代後の初陣となったが、前半に植中 朝日とエジガル ジュニオの得点で先行。後半に江川 湧清が得点機会阻止で退場となり数的不利を強いられたが、最後まで失点は許さず。ホームでは4月のJ2第12節・水戸戦以来の得点と勝利を挙げて監督交代後の初戦を良い形で滑り出した。
対するFC東京の直近の公式戦は、18日に行われたJ1第17節・湘南戦。代表活動による中断期間明けの初戦となったが、立ち上がりからペースが上がらずに先行を許すと、後半にも追加点を許す苦しい展開に。結局、最後まで得点を奪うことができないまま零封負けを喫し、リーグ戦の連勝は『2』でストップした。
リーグ戦の合間に組み込まれる形となった一戦だが、長崎が週末にかけての公式戦3連戦をすべてホームで戦えるのに対し、FC東京はアウェイ3連戦となる。ただ、週末のリーグ戦までの間隔は長崎が中2日なのに対し、FC東京は中3日。こういった条件がメンバー構成にどのような影響を及ぼすのか。両指揮官の選択にも注目したいところだ。
公式戦での最後の顔合わせは、長崎がJ1で戦っていた2018年以来となる。このときはともにアウェイで勝利し、1勝1敗の五分の成績だったが、FC東京はトランスコスモススタジアム長崎で5-2の大勝を記録。ディエゴ オリヴェイラがハットトリック、東 慶悟と永井 謙佑が1得点ずつと、いまも青赤の主軸としてプレーする選手たちの活躍で勝利しているだけに、良いイメージは残っているかもしれない。
連勝中で勢いに乗る長崎が勝利を重ねるか。それとも、FC東京がJ1のプライドを守るのか。好ゲームを期待したい。
[ 文:杉山 文宣 ]