この2チームの今季はC大阪がJ1、仙台はJ2と、違うカテゴリーに所属しているが、これまでに何度となく顔を合わせてきた好敵手と言える。昨季は明治安田J1で2戦し、2引き分けだった。2009シーズンではJ2で優勝争いを繰り広げ、仙台が優勝、C大阪が2位でともにJ1へ昇格した経験を持つ。また、天皇杯については、2011年度大会の4回戦で対戦。このときは延長戦で1点ずつを取り合う激闘となり、最終的にPK戦によってC大阪が準々決勝にコマを進めた。このときはC大阪が普段ホームとしていたキンチョウスタジアム(現・ヨドコウ桜スタジアム)が会場だったが、今回の顔合わせでは仙台がJリーグでホームとしているユアテックスタジアム仙台で戦う。11年ぶりの天皇杯での対戦は、どのような結果になるだろうか。
C大阪は現在J1で6位。直前の公式戦であるJ1第17節で広島に1-2で敗れたため、この天皇杯で仕切り直してリーグ次節に向かいたいところ。2017年度大会以来の天皇杯優勝を目指す上でも、確実に歩を進めたい試合でもある。2回戦では前半に3ゴールを挙げ、3-1で危なげなく大阪府代表の関西大を退けた。攻守にバランスがとれた好チームで、不安があるとすれば左SBで負傷者が相次いでいるところか。2回戦で同ポジションを務めた舩木 翔や、広島戦で同所に入った西尾 隆矢のプレーに期待したい。
仙台は現在J2で3位。こちらも直前のリーグ戦であるJ2第22節の横浜FC戦で敗れたため、仕切り直しとなる。ユアテックスタジアム仙台で続けて公式戦を戦えることも生かし、横浜FC戦で3失点した守備を修正して今後につなげる勝利を手にしたい。今大会では2回戦でアマチュアシードの強豪・Honda FC と対戦。先制されたものの、前半のうちに2点を畳みかけて2-1で逆転勝ちした。J2ではリーグトップの40ゴールを叩き出している攻撃陣のうち、この試合で誰が出るかはまだ読めないが、2回戦でゴールした中山 仁斗は横浜FC戦でも得点を記録しており、勢いをつけてこの試合に臨む。2回戦で豪快なゴールを決めた加藤 千尋も注目したい選手だ。
両チームとも、多彩な攻撃陣が観客を楽しませてくれそうだ。また、C大阪には山田 寛人や奥埜 博亮といった仙台在籍経験者が在籍。仙台のほうは、育成型期限付き移籍中の中島 元彦が契約上出場できないものの、元・C大阪のレアンドロ デサバトがいまは仙台の一員として「サポーターに勝利をささげられるように頑張りたい」とこの試合を心待ちにしている。こうした縁も、楽しみにしたい。
J1の意地が勝るか、J2の勢いが増さるか。
[ 文:板垣 晴朗 ]


