天皇杯2回戦を振り返る。柏の相手は筑波大。過去にはJクラブから勝利を奪って勝ち上がった実績のあるダークホースに苦しめられた一面もあったが、高橋 祐治のゴラッソで1-0と勝負を決めた。インターナショナルウィークという背景があったかもしれないが、構成は明治安田J1とほぼ同様のメンバーで臨んだ。天皇杯3回戦・徳島戦はリーグ戦再開直後の3連戦かつミッドウィークのアウェイ戦。そして週末には中2日でのアウェイ戦、J1第17節・横浜FM戦が控えている。今回はメンバーにアレンジが加えられる可能性はありそうだが、まずはスターティングオーダーに注目したい。
徳島は天皇杯2回戦・福山シティFC戦で広島県代表のダークホースに2-1で勝利。新型コロナウイルス感染症の影響でレギュレーションに変更があったとはいえ、2020年大会は準々決勝まで勝ち上がった福山シティFC。そんな相手に前半は徳島が主導権を握ったものの、決定機を取りこぼしている間に2-1と1点差に迫られると、その後は勢いに呑まれて苦戦を強いられた。とはいえ、最後はきっちりと勝ち切る強さを見せてコマを進め、試合後には柏戦に向けて「リーグ戦が続くので天皇杯3回戦・柏戦が近づいてきてからしっかり考えたいとは思っているが、柏さんは素晴らしいチーム。アグレッシブでチームとしてのインテンシティーが高く、良いチーム状態にある」とダニエル ポヤトス監督は言葉にした。
直近の対決は、昨季のJ1。結果は柏が2戦2勝。1戦目はダニエル ポヤトス監督が来日して間もない時期の第11節だったが、そのときは柏が大量5得点で快勝。徳島は強度の高い柏に対して「自分たちのミスとセットプレーから失点してしまい、試合をコントロールできなくなってしまった」(ダニエル ポヤトス監督)と前半だけで3失点を喫して万事休す。2戦目は徳島がビルドアップで致命的なミスを起こし、柏にチャンスをきっちりと決められて敗戦。徳島としては悔しい結果の昨季となった。ダニエル ポヤトス監督にとって三度目の柏戦だが、“三度目の正直”なるか。それとも、ネルシーニョ監督が“二度あることは三度ある”で勝利をもぎ取るか。
最後に注目選手も見ていきたい。柏は升掛 友護。アカデミー出身で、今季トップ昇格。JリーグYBCルヴァンカップでは6試合に出場し、チーム最多の4得点を挙げる活躍。また、U-19日本代表にも名を連ね、モーリスレベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)のフランス遠征から帰国したばかりでモチベーションも高そうだ。徳島は静岡学園高出身の高卒ルーキー・玄 理吾。福山シティFC戦で先制点を決めており、ルヴァンカップでも6試合に出場し、Jリーグの舞台での初得点も決めた。着実に経験を積み、最近はリーグ戦にも名を連ね始めている若手の注目株だ。
ラウンド16は7月13日に開催。コマを進めるのは柏か、徳島か。
[ 文:柏原 敏 ]


