お互いに、先週末のリーグ前節では勝負強さを示している。
日曜日にアウェイで山形と対戦した磐田は、ボールを握られる時間は長かったものの、コンパクトな[4-4-2]のミドルブロックをベースに安定した守備を見せ、チャンスを確実に仕留めた。前半にドゥドゥのリーグ戦今季6点目で先制すると、後半にはセットプレーからジャーメイン 良が仕留める。その後、1点を返されたものの、右サイドからのクロスのこぼれ球を松原 后が押し込み、リーグ戦今季三度目の連勝をマーク。J1自動昇格圏の2位と勝点で並ぶ、3位へと順位を上げた。
一方、神戸は金曜日の夜にアウェイで新潟と対戦。シュート数では相手に上回られながらも、前半に決めた大迫 勇也のゴールを守り切り、したたかに勝点3をつかみ取っている。
公式戦では9試合負けなしの磐田。過密日程の中でも、積極的に選手を入れ替えて結果へとつなげており、チーム力の高まりを感じさせている。その大胆な決断で着実にチームを成長に導く横内 昭展監督は、主力とサブの位置づけについてこう語っている。
「いまは誰が出てもというところまで選手たちがきてくれているので、主力やサブという考え方はない。選手たちは試合に絡む、絡まないに関係なく、常に良い準備をし続けてくれている。その準備の仕方には本当に頭が下がる思いなので、自信を持って選手たちを送り出している」 この一戦も中2日での連戦となるが、これまでと同様に大幅にメンバーを入れ替えて臨むだろう。その中で注目は、ファビアン ゴンザレスだ。昨季途中から課されていた4カ月間の公式戦出場停止処分を経て5月に復帰し、現在、先発したゲームでは2試合連続ゴール中と調子を上げている。チームとしても、個のポテンシャルを持つストライカーの生かし方が徐々に整理されてきており、その強みを最大限に生かしたい。
一方、神戸はこの試合を中4日で迎え、週末のJ1第21節・鳥栖戦までは中3日。メンバーを替えずに挑んでも回復できるだけの時間はあるといえるだろう。そういった状況下で、どのようなメンバー編成で臨むか。J1屈指の高強度をベースとした戦いで、得点数はリーグ3位、失点数はリーグ最少と、攻守のバランスがかみ合っている。磐田としても、強度はこれまで培ってきた部分。ナイトゲームとはいえ暑さが厳しくなり始めている中で、ベースの部分でどこまでわたり合えるか。
互いに2回戦ではJ3のチームに勝利し、順当にこのラウンドへコマを進めた。果たして、3回戦では磐田が波乱を起こすか、神戸が格上としてのプライドを示すか。その結末に注目だ。
[ 文:森 亮太 ]
