3回戦で甲府はJ1鹿島と対戦。13人目までもつれたPK戦を制してラウンド16に進んできた。神戸は明治安田J2で3位につけていた磐田に5-2で勝利してラウンド16に進出。J2のほかのチームは磐田が5失点したことに驚いたと思うが、個の力の差を見せつけられたと感じる試合でもあった。
甲府はJ2で5位に、神戸はJ1で首位に位置している。3回戦ではJ1首位につけていた横浜FMがJ2首位の町田に敗れるという驚きがあったが、いまの神戸は右肩上がりで盤石というイメージ。甲府が勝利することはかなり難しそうな印象だが、昨年度のチャンピオン・甲府がどう神戸に挑むのかが注目される。
ただ、何が起こってもおかしくないのがカップ戦。本拠地で戦うことができる甲府はリーグ前節で栃木に0-3で敗れているが、フレッシュな気持ちで神戸に挑みたい。篠田 善之監督は「天皇杯は一発勝負のトーナメント。神戸はクオリティーが高い選手が多いので、特別な対応は必要。アタックのスピード、クオリティー、意識を上げていけばチャンスはあると思う。ゲームの入りは間違わないようにしないといけない。神戸をリスペクトするが、ひるまないで戦いたい」と話す。そうそう簡単には変われない部分ではあるが、J1の首位に挑むという気持ちと神戸が引き出してくれる部分には期待したい。
J2は中断なくリーグ戦が続くが、J1は3週間の中断期間中にある。ただし、神戸は7月22日に台風の影響で延期されていたJ1第16節・川崎F戦を戦ったため、中断期間は2週間。神戸はカップ戦をターンオーバーもしつつ戦ってきたが、1週間半ぶりの公式戦となるラウンド16はどういうメンバーで臨むのかに注目したい。リーグ戦のベストメンバーで臨むことも考えられるが、中3日でアウェイでのリーグ次節・横浜FC戦が控えている。甲府、横浜と続くアウェイ連戦のスケジュールはラクではない。しかし、控え組で11日ぶりに迎える公式戦に臨むとはイメージし難く、吉田 孝行監督はどのような決断をするのか。若い選手が多い甲府としては、ほかのJ1クラブに恐れられている大迫 勇也、武藤 嘉紀、汰木 康也、齊藤 未月、酒井 高徳らJ1首位のメンバーが出場となれば得るものは多いと思うが、勝った上でそれを得るためにはほかに都合が良いスタメンがありそう。いずれにせよ、当日のメンバー発表を楽しみに待ちたい。
[ 文:マツオ ジュン ]
