宮崎は33分、阿野 真拓のFKを吉澤 柊が頭で合わせて先制。さらに40分、今度は阿野がCKを直接ゴールに入れ、追加点を挙げた。その後はさらに雨が降り続く中、水のたまった箇所も増えるなど、ピッチコンディションが悪化。両チームとも効果的な攻撃は出せず、2-0で宮崎の勝利となった。下位カテゴリーのチームとの対戦だったとはいえ、宮崎は公式戦で今季初となるクリーンシートを達成。かつてのライバルを寄せつけず、本戦への切符を獲得した。
明治安田J3では現在19位と、厳しい位置に沈んでいる。井上 怜や安田 虎士朗など開幕後に加入した選手たちの活躍もあり、チームの調子は上向きつつあるものの、リーグ前々節・長野戦では零封負け。続く前節・琉球戦は先制しながらも逆転され、痛い連敗を喫している。予選決勝に続く下位カテゴリーのチームとの試合で圧倒し、自信を深めておきたいところだろう。チームを率いる大熊 裕司監督は、「結果はなかなか出せていないが、やれるという自信はついている。それをしっかりと出して、J1(磐田)と戦える権利を勝ち取りたい」と意気込む。
一方の川副クラブは、佐賀県佐賀市川副町をホームタウンとするサッカークラブ。天皇杯本戦出場は、3年ぶり4回目となる。前回出場した2021年大会は、1回戦で今回と同会場のユニリーバスタジアム新富(※当時の名称)で宮崎県代表のホンダロックSC(現・ミネベアミツミFC)と対戦し、0-5で敗れた。
5月12日に開催された佐賀県予選決勝では、Brew KASHIMAと対戦。前半から攻め込まれる展開の中、後半にはPK判定もあったが、今季の公式戦初出場となったGK谷 元太は得点を許さない。試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦へと持ち込まれることに。谷はここでも1本止め、Brew KASHIMAの大会3連覇を阻止。チームを本戦へと導く立役者となった。
両チームの公式戦での対戦は、宮崎が前身のMSU FC時代の九州リーグ2010、11シーズン以来となる。当時の対戦成績は、宮崎の3勝1敗。川副クラブにとっては、積年の借りを返す、大きなチャンスが訪れたと言える。
この試合の勝者は、6月12日(水)にヤマハスタジアム(磐田)で行われる、磐田との2回戦に進む。J1勢とガチンコで戦える静岡遠征に臨むのは、Jクラブの意地を見せたい宮崎か、ジャイアントキリングで念願の2回戦進出を果たしたい川副クラブか。初夏の一戦は13時キックオフだ。
[ 文:高浜 確也 ]


