福井県代表として13年連続16回目の出場となる福井ユナイテッドFCは、先月に開幕を迎えた北信越リーグ1部で開幕から4連勝中。得失点の差で3位に位置しているが、16得点2失点と存分に強さを発揮している。
天皇杯福井県予選では準々決勝から登場すると、福井大医学部に20-0、大野フットボールクラブに9-0と大勝し、迎えた決勝では坂井フェニックスを5-0で一蹴。危なげなく本大会の出場権を獲得した。
チームの顔ぶれを見渡すと、各ポジションに元Jリーガーが在籍している。守備陣ではGK杉本 拓也(元鳥取ほか)や尾崎 瑛一郎(元沼津ほか)、元栃木の池庭 諒耶がおり、攻撃陣には北脇 健慈(元東京Vほか)や押谷 祐樹(元岡山ほか)、大石 治寿(元藤枝ほか)が並ぶ。経験豊富な選手が多くいるチームを率いるのは、こちらも元Jリーガーの藤吉 信次監督。就任3年目の今季はJFL昇格を目指して戦っている。
藤吉監督体制になってからの過去2年は、いずれも1回戦で敗退。どちらも“ホーム”(※天皇杯では中立地扱い)のテクノポート福井スタジアムで戦いながら、ファン・サポーターに勝利を届けられないでいる。J3の大宮は格上の手ごわい相手だが、臆せずに戦い、今回こそは2回戦にコマを進めたい。
昨季にJ3降格の憂き目にあい、今季はクラブ史上初めてJ3で戦うことになった大宮は、今大会は埼玉県予選から参戦。シードとして決勝からの登場となったが、東京国際大FCとの一戦では思わぬ苦戦を強いられた。
若手主体のメンバーで臨んだとはいえ、元ポーランド代表のシュヴィルツォクなども出場した中で90分を通じて1点も奪えず、延長戦でもゴールが生まれないまま、PK戦への突入が濃厚となった後半アディショナルタイムにようやく決勝点を奪取。東洋大から今季加入した清水 祐輔が鮮やかな直接FKを叩き込み、辛うじて勝利した。
それでも、明治安田J3では開幕から10勝3分1敗で首位を独走中。地力で上回るのは確かであり、今季からチームを率いる長澤 徹監督のチームマネジメントは巧みで、この一戦へ向けてのモチベーションのもっていき方に心配はない。ミッドウィークの開催ではなく、週末のゲームということを考えれば、杉本 健勇やアルトゥール シルバ、小島 幹敏や市原 吏音といった主力がスターティングメンバーに並ぶ可能性も大いに考えられる。いずれにせよ、どんなメンバーでもJクラブのプライドが問われるゲームとなる。
2回戦で待ち構えるのは京都。J1クラブへの挑戦権を手にするのは、下克上を狙う福井ユナイテッドFCか、地力で勝る大宮か、どちらのチームだろうか。
[ 文:須賀 大輔 ]