徳島と仙台が対戦。徳島が本拠地としている徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで開催される。
今季、すでに対戦成績のある両者。3月24日に開催された明治安田J2第6節ではスコアレスドロー。ただ、スタッツでは徳島がシュート数9本に対し、仙台が16本という差はあった。
あの日から約2カ月半。両者とも変化が見て取れる。
徳島は前回対戦時から指揮官が交代しており、現在は増田 功作監督が率いている。リーグ序盤は最下位に低迷する時期が続いたが、ここ1カ月ほどで成績・内容ともに上向き始めた。システムとしても3月の対戦時に用いていた4バックから3バック主体に変更されており、攻守ともに少しずつアレンジも加えながら変化してきた。
仙台は前回対戦時から積み上げ続けているものが、さらに形になり始めている。リーグ戦の成績は好調を維持しており、順位としてもJ1昇格プレーオフ圏内を堅持している。また、変化としては複数得点の試合が増加傾向。序盤は堅守というイメージが強かったが、そこに攻撃面の数字も加わり始めた。
リーグ戦も含めた連戦の真っただ中ということもあって大きくメンバー変更のありそうな2回戦だが、JリーグYBCルヴァンカップなども参考にしながら両者の注目選手を見ていきたい。
徳島はルヴァンカップ1stラウンド1回戦・長野戦にて、左利きで個の突破もある中野 桂太、キープ力とパンチ力のある坪井 清志郎、静岡学園高出身の高卒ルーキーでプロ初出場となった髙田 優などが若い力として貢献。また、特筆すべきポイントとしては出場機会こそなかったが、徳島ユースの武田 絢都も帯同していたこと。天皇杯も武田のほか徳島ユースから3選手が選手登録されており、場合によってはメンバー入りもありそうだ。
仙台はルヴァンカップ1stラウンド1回戦・沼津戦にて、ドリブラーの名願 斗哉、俊足サイドアタッカーの有田 恵人などが活躍している。徳島と所縁のある選手という観点で見ていくと、松澤 香輝も帯同していた。また、負傷していた内田 裕斗がJ2第18節・いわき戦で今季初出場しており、状況としては天皇杯の先発出場もありそうだ。主軸としては、いわき戦でひさびさの先発出場を果たして活躍したボランチで左利きの松下 佳貴も出場の可能性が高い。
この2回戦の約1カ月後、7月14日に開催されるJ2第24節でも同じく鳴門大塚で両者は対戦を控えている。両陣営とも勝利を目指すことは当然ながら、互いの指揮官がどのような志向を持っているのか、現状のチーム状態、新たにメンバーに名を連ねる選手を間近で見られるという意味では、今後に向けた大きなスカウティング材料にもなり得るだろう。
さまざまな思惑がありながらも、まずは一戦必勝。リーグ戦とは異なり、試合が決しない場合は前後半15分ずつの延長戦、それでも決まらない場合はPK戦まである。
勝者は徳島か、仙台か。
7月10日、勝者は別会場で同時刻に開催される神戸対富山の勝者と3回戦で対戦する。
[ 文:柏原 敏 ]


