「今季のチーム目標はリーグ戦で6位以上、カップ戦でベスト4以上。カップ戦で言うと、すでにルヴァンカップで敗退しているので、この天皇杯に目標達成が懸かっている。その初戦で良い流れを作りたいので、J1リーグと同様の強度と質を求めてプレーしたい」 また、2日の明治安田J1第17節・柏戦で途中出場し、負傷からの復帰、約2カ月ぶりの実戦復帰を果たした宮 大樹は「個人的には目の前の試合に照準を合わせている。福山戦でしっかり勝つことで大会としてはもちろん、リーグ第18節、鳥栖との“九州ダービー”への良い流れも作りたいと思う。福山戦は『負けてはいけない』というプレッシャーも掛かるはずで、難しいゲームになるかもしれないが油断することなく、でも冷静にゲームを進めてしっかり勝ちたい」と話している。
福岡は16日にリーグ次節・鳥栖戦が控えていることもあり、リーグ戦で主軸の選手はこの福山シティFC戦では温存する可能性が高いとみるが、北島や宮のほかにもリーグ戦での出場機会獲得に向けて高いモチベーションでこの一戦に臨む選手は多い。そんな中、長谷部 茂利監督は「(福山シティFCが相手だが)特にやりづらさというものはありません。自分の中では勝てばいい、という感覚なので」と、いつもどおり勝負に徹する姿勢を選手に求めることになりそうで、気持ちの引き締まったプレー、そしてゲームとなるはず。
広島県代表の福山シティFCにとっては、これが大会2戦目。1回戦はJFLに所属する沖縄SV(沖縄県代表)と対戦し、3-0の快勝を収めた。格上とも言えるチームから複数得点を奪ったことがまさに福山シティFCの特徴で、6試合を終えた中国リーグで奪った得点は『26』。直近の第6節・三菱自動車水島FC戦は1-0で終えたが、それまでの5試合では最少でも4ゴール、最多では8ゴールと複数得点を毎試合記録していた。爆発的な攻撃力が全勝での首位快走の要因となっている。
6得点で中国リーグ得点ランク首位タイの高橋 佳や3得点で同4位タイの野浜 友哉に加え、同10位タイに若宮 健人ほか4人がランクインしている。森 亮太監督の指揮下で整理されたポジショナルプレーからリズムよくボールを前進させ、多彩な形のチャンスを作り出す、どこからでも得点を取れるチームだ。
カテゴリーの差が大きい2チームの対戦ではあるが、福岡・長谷部監督の「福山はリーグ戦でかなりの得点を取っているので、そこをどう抑えるかはポイントになるだろう」の言葉からすれば、この一戦での対決構図はやはり“福岡の堅守”対“福山シティFCの爆発的な攻撃力”か。それぞれのストロングポイントがぶつかり合えば、非常に見ごたえのあるゲームになりそうだ。
[ 文:島田 徹 ]


