譲れないマッチアップ。1点差で制した神戸が決勝へ
京都サンガF.C.
非常に難しいゲームでした。早い段階で失点してしまい、そのあとに追いついたのですが、PKという形で追加点を与えてしまいました。そこからなんとか盛り返してはいたんですが、ピッチが自分たちにとっては難しい芝生だったことも含めて、なんとか勝ちにいこうとしましたが結果的に難しいゲームになってしまいました。 ゴールについては、ラファエル(エリアス)とのコンビネーションというか、お互いにパスコースなどを探しながらなどの2人の関係の中で、ボールがうまくこぼれてきました。GKをうまく外して、ゴールを決めることができました。あのシーンに関しては良かったです。ゴールでチームを今回は助けられましたが、勝てなかったので、これからゴールなどいろんな形でチームがさらに勝つためのプレーを続けていきたいです。 --前半途中のシステム変更で、ラファエル エリアス選手との関係性を作りやすくなったが。試合中に監督が1つの最適解を出してくれて、システムを少し変えて、自分もポジションを変えました。あのポジションは非常に好きですし、やりやすさを感じながらプレーできました。9番の選手の近くでプレーすることは、自分の特徴も出しやすかったですし、チームにとっても良い作用があったと思います。 --後半に再びリードされてからの時間帯は、なかなか攻撃を仕掛けられなかったが。そういう意味もあって先ほど「難しいゲームでした」と回答したんですが、1-2になってから相手はCKを取ったりして時間を使いながら、われわれのコートにずっと押し込んでいました。そういう状況を作るのがうまいチームで、その質も高いと思いました。その状況をようやく脱出して、最後の最後の10分くらいは少し敵陣へ押し込みながら、ゴールに向かって走ることができました。惜しいところまではいきましたが、結果的に同点には追いつけませんでした。 --天皇杯はベスト4で終わったが、まだリーグ戦が残っている。今日も勝つつもりだったので残り6試合を戦うつもりでしたが、残念ながら天皇杯が終わってしまったので残り5試合になります。次の試合も、もちろん勝ちにいきます。今日はみんな良いプレーはしました。敗れましたが、下を向かずに次の試合へ向かっていきたいです。 まだ自分たちは残留という面で安全ではありません。できるだけ早く勝点を積み重ねて、その状況から抜け出すことが大事になります。そのために次の試合が大事になります。どうあれ、今季は残り5試合だけです。自分たちができる最大限のものを発揮して、最良の結果を得られればいいと思います。
MF 7
神戸の選手は一人ひとりの反応が早いなと感じました。セカンドボールや競り合ったあとのボールへの反応が自分たちより一歩早い。あとは五分五分のボールにおける局面の体の使い方や、少しのダーティーさという部分でもACLなどさまざまな環境で戦っている賜物なのかなと思います。そういう相手にこうして勝てなかったことは悔しいけれど、学ばなきゃいけないことがたくさんありました。純粋に、素晴らしいチームだなと感じています。 --後半に追加点を奪われて京都も攻撃を仕掛けたい状況で、なかなか攻勢の流れを生み出せなかったが。セカンドボールなど五分五分の競り合いのところで、相手にタメを作られてしまう時間帯がかなり続きました。そこでイライラしてファウルするのではなく、しっかりと(中盤やサイドの選手を)守備に戻して、味方と挟んでセカンドボールを拾うなど丁寧に試合をすることは間違いじゃなかったと思っています。ただ、攻撃のときにもう少し厚みを持たさなきゃいけませんでした。勢いでは相手のほうが上回っていたのかなと思います。 --攻撃に人数を割きたい中で、大迫 勇也選手と武藤 嘉紀選手が投入された影響は?負けていても前半以上にリスクマネジメントを考えなきゃいけないとか、そういうふうに思わされたりして、一気に攻撃へ枚数をかけることが難しかった時間帯もありました。相手の、2人のオーラみたいなものはありました。リスクマネジメントに振るのか?前線に厚みを持たせるのか?というところで厚みを持たせても、ボールを奪われたあとに神戸はすぐに前を目指しているので、後ろの選手は怖さがあったと思います。自分たちの攻撃でも、やり切って終われるというクオリティーがなかなか出せなかったのは少しもったいない。もう少し、できたと思います。 --ある程度、我慢するところは我慢することを受け入れて戦っていた?そうですね。攻め込まれたときに、例えば大迫選手にボールを持たれてタメを作られるところでストレスを感じてしまわないようにする。タメを作られても最後は守り切って、そこから攻撃へ出ていこうとしました。最初のところでつぶすことばかりを考えて、前がかりの守備になり過ぎることは避けていました。
ヴィッセル神戸
監督
まずはファイナルに進出できて、本当に良かったなと思います。天皇杯というのは、チームのほとんどの選手が出場している大会でもあるし、チームみんなで勝ち取ってきた大会なので、決勝に進出できて本当に良かったなと思います。試合に関しても、前半からアグレッシブにセカンドボールを拾って前に前にというところは出せていたと思うし、その中で先制点も取れていたと思う。試合を通して全員の気持ちが乗り移ったというか、出たゲームだったと思います。 --前川 黛也選手、山川 哲史選手がベンチ外で、大迫 勇也選手、武藤 嘉紀選手がベンチスタート。あらためてメンバー選びのポイントは?本当にみんな調子が良いので、悩みに悩んだ結果、今日のスタートで、あるいは18人でいこうと決めました。韓国(で行われたACLEリーグステージ第3節・蔚山戦)から中3日ということで、いつもよりは疲労がある選手はいたと思いますが、あまりそういう情報を入れずに決勝進出するためにどういうメンバーを選ぶか、そこにフォーカスしました。あとはなかなかリーグでも出場機会のない選手もスタートに入れて、「やってやろう」という気持ちも大事だし、いつも出ていても決勝に行きたいという強い気持ちを持っている選手もいるし、いろんなことを考えながら今日のメンバーを選びました。本当に悩んだんですけど、みんなで勝てて、結果的には良かったのかなと、ちょっとホッとはしています。 --大迫選手、武藤選手の投入のタイミングについて。出る直前までは同点で、1点が入ってからの交代にはなったんですけど、ある程度、試合の流れとか選手のパフォーマンスを見ながらさらにパワーを上げてという意味で、あの時間で出場させました。もちろん、延長も含めていろんなことが起こることを想定して出場させたんですけど、2人とも格の違いを見せてくれたなと思います。
京都サンガF.C.
監督
京都からたくさんのサポーターが集まってくれて、試合前から最後まで声援をもらいました。また、神戸さんのサポーターの応援も素晴らしかったです。勝った神戸さんには決勝戦でぜひ勝って、帰ってきてもらいたいです。 京都としては途中でシステムや選手を変えたりして、われわれにできる最大限のことはやったつもりですが、最終的には1点が遠かったです。ただ、これだけ決勝に行きたいと思って本気でこの試合に臨んで負けてしまったことの、すべてがネガティブではないと思います。これまでは、こういう舞台に立てなかった選手や、こういう舞台に立っても本当に勝とうという気持ちで臨めなかった選手が若干多いかなという気がしましたが、今日の選手たちはよくやったと思います。自分たちが用意してきたものとは違う展開になっても崩れず、最後のCKで得点が決まっていれば延長戦へ持ち込めるという絵が思い浮かぶ試合でした。“たられば”を言っても仕方ありませんが、たくましくなっていると思います。まだまだ技術や判断は神戸さんと比べて差がありますが、こういう相手と肌感覚で戦えることで、学べることはたくさんあります。 先ほど、ロッカーでも「明日から切り替えてやろう」という話をしました。次はリーグ戦で一番力があると言われる広島さんとの試合です。そこへ向けて、しっかりリカバーして臨みたいです。そしてわれわれ京都のサポーターと神戸さんのサポーター、非常に素晴らしい応援でエンターテインメント(の雰囲気)を作ってくださったことにあらためて感謝したいと思います。 --対神戸で用意してきたことと、それとは少し違う展開になったとは具体的には?まだ神戸さんも試合があるので戦術的なことをここで話すのは控えますが、彼らが精度の高いロングボールを蹴ることを、どう抑えるのか。前半15分まではうまくいかず、試合中に修正しました。ただ対策だけで終わっては試合に勝てないので、自分たちの狙いにすることは出せた部分もありますし、相手が想像以上のものを見せて自陣で時間を作られたこともあります。何度か形や人を変えて対応しましたが、最後の1点を取り切れませんでした。 --62分に3選手を同時投入した狙いについて。フレッシュな選手を入れて、長いボールを拾って敵陣に進入したかったのが投入の意図です。自分たちの流れになりそうな時間帯もありましたが、逆に相手にボールを拾われて押し込まれることもあったので、最後にもう1人交代して形も変えました。変えないほうが良かったのか、変えたほうが良かったのか、いろいろ意見が分かれると思いますが、トライはしたつもりです。 --もう少し自分たちの時間帯、攻め込む展開へ持ち込みたかった?やはりリードされてしまうと神戸さんはボールを取られちゃいけない場所、われわれがボールを取れる場所へボールを運びません。(最終ラインを)裏返すようなボールで、失ってもタッチを割ったり、リスクを負わないプレーを精度高く実行してきます。彼らのリスク管理が徹底していました。われわれの攻めたい気持ちよりも、彼らが一枚上手でした。
ヴィッセル神戸
FW 9
宮代 大聖
--公式戦ではチームで一番点を取っている。点を取るのが仕事ではありますし、与えられた時間の中でしっかりと結果を出そうと思っている。連戦の中でも「疲れている」とは言い訳できない。目の前の試合に100%で挑める準備を日々しています。 --自身の得点シーンについて。クロスを入れた佐々木 大樹選手と狙いを共有していた?大樹くんとは同じ試合で出るときとか、トップ下、トップの関係で出るときとかは、クロスに2人でうまく入っていこうと話している。お互いがお互いを見ながらプレーしているのもあるし、状況の中で大樹くんが右サイドに行ってという流れにはなったけど、本当に良いボールだったので感謝したいです。 --リーグ前節・FC東京戦の負けをACLEリーグステージ第3節・蔚山戦で挽回し、今日もメンバーが替わる中でも同じ戦いができている。いろんな選手と組んでいるが?人それぞれ良さもあるし、考えながら話しながらやっているが、まずは自分の特徴を出すことを考えている。あまり人に合わせようとせずに、どちらかといえば合わせてもらうじゃないけど、今日も(広瀬)陸斗くんと左サイドで組みましたけど、本当に気を使ってポジションを取ってくれて、自分がうまく周るように気を使ってやってくれているので感謝したい。大樹くんとも良い関係性がとれていると感じるし、誰とやっても良い関係性でできる自信はあります。
DF 55
岩波 拓也
--天皇杯決勝進出を決めた。タイトルが懸かっている試合でプレーできるチームはどの大会も2チームしかないし、まずはそこに残れたことはうれしい。神戸としてもこれからもっと常勝軍団になっていくためにはこういう大会も優勝し続けていかないといけないし、僕は(浦和時代に)天皇杯で二度タイトルを獲りましたけど、タイトルは素晴らしいものだし、昨年神戸の選手たちもJリーグタイトルを獲って身に染みて感じたと思う。今日は半分くらいメンバーが替わる中で、まずは自分を起用してもらったのは本当にうれしかったし、結果で返せて良かったと思う。 --思うように出場機会がなくても、出たときにしっかりパフォーマンスを出せる自負はある?自分の中ではリーグ戦も上から見たり、テレビで見たりが続いているけど、もちろん自分もやれると思っているし、監督が選ぶことを尊重しながら自分がやるべきことをやり続けていくだけかなと思っている。良い刺激を与えられたかなと思いますし、今日は僕にとってはシーズンラストへすごく大事な試合になった。久しぶりに出る選手は勝ち以外は何も評価されないので、まずは勝てたことは良かったなと思います。 --残りシーズンへ。これだけ良いところにラストスパートでいれるのは選手全員、チームとして、もちろんクラブの頑張りだと思うし、2個も(優勝)争いに残れているのは素晴らしいこと。今日も大事な試合だったし、その雰囲気の中でプレーできて良かった。久しぶりに自分の応援歌も聴けて、やっぱり試合前から思うことや勝ちたい気持ちがあった。サポーターにも感謝したい。
MF 2
飯野 七聖
--立ち上がりから自身の裏への飛び出しでペースをつかんでいた。ひさびさのチャンスでしたし、(出場は)最後までいくことはないと思っていたし、あとのことは考えずにフルスロットルで行こうと決めていた。試合の入り自体は悪くなかったかなと思う。みんなやっぱり気持ちも入っていたし、チームとしても良い流れで試合を進められた。 --失点には絡んだが、あそこにしっかり戻っていることも大切なこと。逆サイドにあるときにもうちょっと自分が絞って、スタート位置をもう少し自陣のほうからできていれば遅れて行くことはなかったし、そこは反省です。ただ、戻ったがゆえのミスなので、試合中はそこまで気にせずに取り返そうという思いでやっていました。 --出場機会の少ない選手の気持ちもよく出ているゲームだった。悔しい思いをしているメンバーも中にはいました。この試合で自分の評価を変えないといけないとやっている選手もいましたし、僕もその中で戦っていたんですけど、それが見ている方に伝わっていればいいかなと思う。 --シーズンは残り少ないが?ACLEとリーグ、天皇杯が残っているし、どの大会も大事で、どのタイミングでどの選手がチョイスされるか分からない。僕たちは一日一日、次の1試合に向けてしっかりと準備するだけだと思っている。