讃岐は昨年度の1回戦で岡山県代表の三菱水島FCと対戦した。ジャイアントキリングを狙う下位カテゴリーのチームに対し、48分までに2点をリードされる苦しい展開になったが、赤星 魁麻の2ゴールで追いつき、延長戦に持ち込む。吉田 陣平と川西 翔太のゴールで2点のリードを奪ったあとに1点を返されるも、4-3で辛くも勝利した。今回の対戦相手である高知は同じカテゴリーに所属し、6日の明治安田J3第12節で対戦したばかりだ。
その“土讃戦”で讃岐は、それぞれ森川 裕基のアシストから附木 雄也と大野 耀平がゴールを決め、2-0で勝利。無失点かつ複数得点という最高の形で、リーグ戦の連敗を『3』で止めた。その勢いで11日の香川県予選決勝に挑み、多度津FCを相手に主力中心で戦って3-0の完封勝利を挙げた。41分に左合 修土が先制点を奪い、前半アディショナルタイムには相手ゴール前でパスを奪って最後は川西 翔太が決める。65分には岩岸 宗志がゴールを奪って危なげなく3-0で勝利を収め、本大会への切符を勝ち取った。
その後のJ3第13節・八戸戦でも2-1で勝利。上位の八戸を相手に、16分に後藤 優介が加入後初ゴールを奪って先制に成功するも、直後の24分に同点に追いつかれる。ただ、40分に附木 雄也が「何も考えずに打った。もう二度と打てない」と振り返ったゴラッソが決まった。このゴールはPK失敗の直後だっただけに、値千金のゴールとなった。
試合後、米山 篤志監督は「この勝利はチームの自信にもなるし、選手同士の一体感やつながりの強さ、そして応援してくれるサポーターの皆さんとのつながりもこの勝利でより強いものになると思います。チーム一丸で進んでいく起爆剤になるような勝利だったと思います」とコメントを残しており、興奮した様子だった。
一方、今季からJ3で戦う高知は高知県初のJリーグクラブ。四国リーグのKUFC南国と対戦した天皇杯高知県予選決勝では、35分に三好 麟大が放ったシュートのこぼれ球を新谷 聖基が押し込み、先制に成功した。その後は体を張った守りで相手の攻撃を防ぎ切り、1-0で勝利。10年連続10回目となる本大会への出場権を獲得した。
昨年度は1回戦で島根県代表のベルガロッソいわみに1-0で勝利。2回戦で鳥栖に1-2で敗れたが、小林 心がPKを決めて一時追いつく粘りを見せた。
今回はJクラブとして初めて戦う天皇杯。しかも、対戦相手が先日の“土讃戦”で敗れた讃岐であるため、リベンジに燃えているだろう。その中で、4月度のJ3月間MVPに選ばれた小林 心のプレーに注目が集まる。讃岐にとっても、2021年度の天皇杯1回戦で高知に敗れて味わった悔しさを晴らす機会になる。どちらが勝利をつかみ、2回戦に進出するのか。5月24日(土)15時、ピカスタでキックオフだ。
[ 文:大森 一 ]


