名古屋は昨年度大会、2回戦で新潟県代表のJAPANサッカーカレッジに敗れる不覚を取ったが、今年は宮崎県代表で九州リーグ所属のヴェロスクロノス都農と対戦した2回戦で3-0と、順当に勝って3回戦に進出。JリーグYBCルヴァンカップではすでに敗退している中、天皇杯はタイトルが狙える大会とあって、少なくとも下位カテゴリーのチームに敗れるわけにはいかない。
明治安田J1では現在、7勝7分9敗の勝点28で13位につける。5月以降は引き分けが多いものの、敗れたのは第20節・神戸戦のみとなっている。
韓国で開催中の東アジアE-1選手権決勝大会に出場している日本代表に、ピサノ アレックス幸冬堀尾と稲垣 祥の2人が選出されているほか、第22節・広島戦で2得点を挙げたマテウス カストロが7月5日に行われた第23節・東京V戦では負傷によって退いており、このゲームにどんな顔ぶれで臨むかは気になるところ。
天皇杯2回戦の日程と同じく、直近のゲームからは10日空いており休養は十分と言えそうだが、一方で第24節・横浜FM戦が中3日で控えているため、一部主力を軸に、今後のリーグを見据えて若い選手を先発起用し、ゲーム展開に応じて主力を順次投入していく流れになるだろうか。
熊本ゆかりの選手は少ないが、武田 洋平が熊本県の大津高出身、シュミット ダニエルが2014年と2015年に熊本に在籍しており、縁のあるGK2人がそろってメンバー入りすれば、熊本のファンにとってはうれしい編成になる。
対する熊本は、直近のJ2第23節・秋田戦から中3日と、ハードな日程でのゲームとなる。
リーグ戦では、第12節・千葉戦に引き分けて以降、終盤に失点を喫するなどして勝点を積めないゲームが続いた。そうした中、6月の天皇杯2回戦・千葉戦を延長、PK戦の末に勝ち切り、3回戦にコマを進めている。
この1勝によってその後のリーグ戦にもプラスの効果が生まれると思われたが、直後の第19節・甲府戦で引き分け、その後も長崎戦、札幌戦と3失点を喫して連敗。ホームに磐田を迎えた第22節は、高い位置でのボール奪取から神代 慶人、塩浜 遼がそれぞれ得点を挙げて11試合ぶりの勝利をつかんだ。しかし、同じ勝点21の秋田と対戦した第23節は、1-1で迎えた前半アディショナルタイムの3分間ほどで2点を奪われ、後半立ち上がりに古長谷 千博のゴールで1点差としたが勝点を取れず、降格圏の18位に降下した。
2回戦の千葉戦ではそれまでの流れを変えるべく、直近の試合から先発を7名入れ替えて臨んだ。このゲームでも再び、そうした判断で一部の選手を入れ替える可能性も十分ある。
リーグ戦では前後半の終了間際にゴールを許して勝点をこぼすゲームが目立つため、最後まで集中を切らさず戦えるかが1つの焦点。それ以前に、まずはJ1クラブ相手に自分たちが取り組んできたことをしっかり出せるかが問われる。
両者の対戦は、J2で戦った2017年以来8年ぶり。天皇杯では2012年度大会の4回戦で対戦して以来、13年ぶりとなる。お互い、中断明けのリーグ戦にはずみをつける意味でも、結果をつかみたい一戦だ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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