この2チームは2年前にも天皇杯で対戦している。7月12日に行われた3回戦、会場はNDスタ。その年の5月にAFCチャンピオンズリーグ2022のチャンピオンになった浦和は直近のリーグ戦から中3日、山形は中2日というスケジュールもあり、先発を前者が5人、後者は全員入れ替えて臨んだ一戦だった。山形は前半、ハイプレスと縦に速い攻撃で内容では圧倒したが、ゴールならず。後半、逆にペースを握った浦和が伊藤 敦樹(現KAAヘント/ベルギー)のゴールで先制し、そのまま1-0で勝ち切った。
浦和は今年、アメリカで行われたクラブワールドカップに参戦し、リバープレート(アルゼンチン)、インテル・ミラノ(イタリア)、CFモンテレイ(メキシコ)に敗れてグループステージ敗退。その後は日本に戻り、7月19日の明治安田J1第24節・FC東京戦で約7週間ぶりに国内リーグ戦に復帰した。J1はここで中断期間に入ったが、浦和はクラブワールドカップ出場による延期ぶんの試合を消化するため、中3日で第21節・湘南戦、さらに中3日で第23節・福岡戦を戦っている。
その3試合では、FC東京戦を2-3で落とし、湘南戦はすべてセットプレー絡みの得点で4-1の勝利を収め、福岡戦はスコアレスドロー。リーグ戦5連勝を記録して以降の10試合で連敗はないが、連勝もなく、首位・神戸とは勝点8差の8位。リーグ戦でタイトルを獲得するには、ここからさらに踏ん張りが必要な状況となっているが、まずは一発勝負のこのトーナメントを勝ち抜かなければならない。
2年前に“グッドルーザー”で終わった山形は、この一戦に勝利すれば7大会ぶりのベスト8となる。今季はリーグ開幕からの低迷もあり、シーズンを折り返したところで渡邉 晋前監督との契約を解除。佐藤 尽コーチによる暫定指揮を1試合挟み、現在は横内 昭展監督が指揮を執っている。
新体制以降の4試合は勝ちと負けを繰り返している状況で、まだギアが上がり切っていない印象だ。ただし、3週間のリーグ中断期間中に行われた2試合は充実感のあるものだった。天皇杯3回戦・G大阪戦では激しい点の取り合いでPK戦までもつれ込みながらも勝ち切り、ラウンド16に進んだ。また、7月27日にはスタッド・ランス(新シーズンからフランス2部)との親善試合を行い、プレー可能な選手をほぼ全員起用しながら1-0で勝利した。その勢いを駆って臨んだリーグ前節・甲府戦でも、3-1と勝利。いよいよシーズン後半恒例の強さを発揮し始めた感がある。
日程的には、浦和は直近の福岡戦から中9日で臨むが、中2日でリーグ次節・横浜FC戦が控えている。一方の山形はリーグ戦の合間で、前後が中3日のスケジュール。メンバーの顔ぶれは互いに注目されるところだ。浦和の長沼 洋一、渡邊 凌磨は山形でのプレー経験もあり、この試合に絡んでくるかどうか。特に、湘南戦で負傷した渡邊 凌磨の状態は注目される。
[ 文:佐藤 円 ]
