柏は新型コロナウイルスによる影響で2カ月にわたりチーム練習を中断。その間は選手それぞれが自主トレーニングに励み、コンディションを整えてきた。その中でもネルシーニョ監督やフィジカルコーチが中心となり定期的にオンライン上でフィジカルトレーニングやミーティングを行い、チームの結束力を高めていた。そして、6月1日からトレーニングを再開し、まずは4グループでスタート。そこから2グループでの練習を挟み、15日に全体での練習を開始した。
この期間を振り返り、ネルシーニョ監督は良い準備ができていると手ごたえを語り、Jクラブとの対外試合を1試合も行わないなど独自の調整を進めながら、リーグ再開に向けて自信を見せる。
「(練習試合を組まなかった)心配は正直まったくないですね。それよりも、中断期間を有効活用できたと思っていて、ゲームの中の必要性に応じて選手をどのように起用するのか、フォーメーションや新加入選手のポジション、誰がどのくらいプレーできるかなど、それぞれの役割を整理することができたと思う。今季はほぼ中3日でゲームが回っていく中でタフなリーグを制するためには、最初から最後まで良い状態でやり抜くことが大切になる。だから、選手たちには、いつか来るであろう自分の出場機会に向けて準備してほしいと伝えている」 GKキム スンギュを除いては2019シーズンのJ2を制したメンバーがスタメンに並んだ札幌との開幕戦を見て分かるように、昨季を知る選手たちが今季もチームの中心を担っていくことに変わりはないが、これからの過密日程を考えて指揮官は総力戦を強調。チーム全員でイレギュラーなシーズンを戦い抜く姿勢を示している。
そのためにもリーグ再開初戦で、昨季2位のFC東京に対してどこまで自分たちの力が通用するか測りたい。今後のシーズンを占う上で大きな意味を持つゲームとなる。
対するFC東京は、こちらも約4カ月前の開幕戦ではディエゴ オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロのブラジル国籍トリオが最後に力を発揮し、清水に勝利。J1初制覇に向けて好スタートを切った。
この中断期間中にはケガの影響で開幕戦には間に合わなかった日本代表FWの永井 謙佑が全体練習に合流しているようで、今季から導入している[4-3-3]のシステムに幅を持たせる存在として期待が高まる。
ネルシーニョ監督と長谷川 健太監督。タイトル獲得経験が豊富でリアリストな一面を持つ指揮官が率いるチーム同士の対戦ということで、堅いゲーム展開も予想されるが、開幕連勝を飾るのはどちらのチームだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
