「われわれもいろいろと練って準備をしてきましたけど、成果が出て良かったです」と城福 浩監督がほくそ笑むセットプレーからの得点で先制すると、後半は浅野 雄也のJ1初得点とレアンドロ ペレイラの得点で追加点を奪取。開幕戦で鹿島に3-0で勝利してから4カ月を経て、広島は再び好スタートを切っている。
試合翌日、指揮官は神戸戦の勝利をこうかみ締めていた。
「神戸戦の勝利は全員でつかんだ勝利だったと思っています。ここ2週間の紅白戦はサブ組が主力組を押し込んでいくようなケースが続いていたのですが、それをわれわれは望んできた。紅白戦を一番厳しい戦いにしようとみんなで確認しながらやってきましたし、チーム全体の準備が実った勝利だったと思います」 主将の佐々木 翔もチーム全体で一体感を得たことを喜んでいた。
「神戸戦で結果を出せたことは非常に良かったですけど、ピンチもありましたし、1つ間違えば結果も違った可能性がある。また試合も続くので気を引き締めていきたいと思いますし、中断期間はなかなか全員の一体感を感じることは難しかったけど、公式戦になってそれを取り戻せたことはうれしいですね。連戦も選手が入れ替わりながら戦っていけるなと思います」 明治安田J1はさっそく連戦が組まれているが、広島にとってはチーム力の真価を披露できるとも言えるだろう。チームリーダーの1人である柏 好文の離脱によるダメージは大きい。佐々木も「この中断期間を一番引っ張ってくれていたような選手。そういう存在がいなくなるだけでも非常にマイナス」と言い、「こういうときこそ本当のチーム力が試される。カシくん(柏)がいない中で僕らが周りに良い影響を与えていかないといけない」と新たな決意を口にしていた。
エディオンスタジアム広島に乗り込んでくる大分も、再開初戦を鳥栖に2-0で勝利した。途中出場の田中 達也が2得点を奪取して、ホームゲームで勝点3をつかみ取った片野坂 知宏監督もチーム全員で準備してきた成果を語っている。
「この勝利は18人のメンバーだけでなく、33人の選手が中断明けから今日の再開に向けてチームのためにしっかりとハードワークして準備し、戦術を理解した中で合わせるようにやってくれたからこそ、つかみ取れたものだと思っている。本当に選手にも感謝したい」 間違いなく、今季はチーム全員の力を結集させなければ勝ち抜けない。好スタートを切って再開2戦目を迎える両チームの指揮官が、どんなマネジメントを見せていくのか注目だ。4カ月ぶりの公式戦を戦った選手たちの疲労度は大きいはずだが、川辺 駿は「勝ったことでだいぶ前向きに次の試合を迎えられる」と笑みを浮かべていた。フレッシュな選手を起用していくのか。勝ったチームは変えないのか。まずは先発メンバーの発表を楽しみにしたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]