リーグ再開明け、7月は3勝2分1敗とまったく同じ成績を残した両チームだが、直近のリーグ戦では明暗が分かれた。敵地に乗り込んで湘南と対戦したC大阪は、前半こそ決定機を作れず終えるも、盤石の守備で危なげなく試合を運ぶと、後半に攻撃のギアを上げ、坂元 達裕がPKを獲得。これを清武 弘嗣が決めて1-0で勝利した。一方、ホームに鳥栖を迎えたFC東京は、リーグ戦で未勝利だった鳥栖に2-3で敗れた。スコア的にも終始先行される苦しい展開で自慢の堅守にほころびが見られ、今後に向けて課題を残す内容となった。
その前節から中3日。今週5日にはJリーグYBCルヴァンカップ第2節が一斉開催されたが、AFCチャンピオンズリーグに参戦しているFC東京は試合なし。C大阪はホームに浦和を迎えて1-0で勝利した。浦和に主導権を握られる苦しい展開だったが、守備で我慢を続けると、後半から出場した西川 潤と豊川 雄太が大仕事。西川のアシストから豊川が加入後初ゴールを決めて、これが決勝点となった。もっとも、C大阪はこの試合に主力選手を複数名起用しているだけに、コンディション面は多少FC東京が有利な面もあるか。
チーム状態を見れば、両者は対照的。8月に入り、ブルーノ メンデス、都倉 賢、西川がそろって復帰したC大阪は攻撃陣に厚みが増している。中でも注目は坂元。前述の通り前節はPKを獲得し、前々節の鳥栖戦でも敗戦をまぬがれる同点ゴールを決めた。主力FWが不在の苦しいチーム状況において、得点に直結するプレーでチームを救ってみせた。FC東京U-15むさし出身。“古巣”に成長した姿を見せつけたい。
一方のFC東京は橋本 拳人が海外移籍、東 慶悟がケガと、理由は異なれ主力が立て続けに抜けた中盤の再構築を余儀なくされている。前節はバイタルエリアを突かれる場面も目立ち、淡泊な失点を繰り返すなど、長谷川 健太監督も「内容が悪過ぎた」とおかんむりだった。それでも、各ポジションにタレントがそろっている優勝候補であることに変わりはないだけに、守備を立て直し、破壊力のある攻撃でC大阪の堅守をこじ開けにかかりたい。
昨季は互いにホームチームが勝っているこのカード。今季も最後まで優勝争いに顔を出す可能性が高い両チームの一戦は熱戦必至。きっ抗した試合展開になることが予想されるだけに、ひと時も目が離させない。C大阪が連勝で首位の川崎Fを追走するか。FC東京が4試合ぶりの勝利で上位に再浮上なるか。酷暑の大阪決戦を制すのは果たしてどちらか――。
[ 文:小田 尚史 ]