各チームが真夏の連戦でメンバーのやり繰りに頭を悩ませる中、G大阪はコンディション的にも万全の状態で浦和をホームで迎え撃つことになる。
15日にアウェイで行われるはずだった明治安田J1第10節・鳥栖戦は、鳥栖の金 明輝監督や選手、スタッフらに新型コロナウイルスの陽性反応が検出されたことを受け、中止に。
宮本 恒靖監督は「みんながある意味、運命共同体というか、そういう形で今シーズンをしっかりと乗り切っていくしかない」とコメントしているが、まさに選手やサポーターの健康と安全あってのJリーグを再確認させられた格好だ。
思わぬ形で鳥栖戦が中止となったG大阪ではあるが、チーム状態は上々である。
直近のリーグ戦(8月8日)では横浜FCに苦戦を強いられたものの、後半アディショナルタイムにパトリックの劇的な決勝ゴールが生まれ、暫定ながら3位につけている。また、12日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第3節・湘南戦では、サブメンバーを含めて主力を完全に温存。17歳のルーキー、唐山 翔自がトップチームデビューを飾った一戦で見事に2得点を叩き出し、チームに良き刺激を与えている。
休養十分で挑む浦和戦は、G大阪にとってひさびさに上位でかつての宿敵と顔を合わせる一戦だ。横浜FC戦では疲労が抜け切っていなかった宇佐美 貴史や井手口 陽介もコンディションは万全のはずで、ホームで連勝を目指すことになる。
浦和は前節、広島に1-0で勝ち切っているが、その要因はGK西川 周作を中心に徹底した人海戦術でしのぎ切った守備の粘りにある。爆発力を見せているとは言い難いものの、ハイプレスに基づくハーフカウンターだけでなく、パトリックや渡邉 千真らの高さや強さを生かしたパワープレーも攻撃のオプションとなりつつあるG大阪だけに、あの手この手で浦和ゴールをこじ開けにかかるはずだ。
一方、中3日で大阪の地に乗り込んでくる浦和は、広島に勝利したことで6失点を喫して敗れた前々節・名古屋戦のショックを払しょくしたはずだが、日程的には厳しい立場でこの一戦に挑む。
連日猛暑が続く日本列島ではあるが、試合当日の大阪の予想最高気温は37℃。独特の蒸し暑さは連戦の浦和に重くのしかかるはずだ。
しかし浦和には頼れるエースストライカーがいる。広島戦でも決勝ゴールを叩き出し、4試合連続ゴール中のレオナルドは、G大阪にとって最も警戒が必要な選手であるのは間違いない。初めて対戦する外国籍選手にはめっきり弱いG大阪にとって“レオナルド封じ”はマストの使命。西川への良きライバル心から、浦和戦でとりわけビッグセーブを見せる東口 順昭の踏ん張りと、昌子 源のさらなるフィット感にも期待がかかる。
消化試合数はG大阪が1つ少ないが、勝点差はわずかに『2』。上位戦線生き残りを懸けて、G大阪が必勝態勢でかつて幾度となく名勝負を繰り広げてきたライバルを迎え撃つ。
[ 文:下薗 昌記 ]
