15日に埼玉スタジアム2002に乗り込んだ広島は、開始早々にPKを与えて奪われた先制点が本当に重く響いた。ほぼ1試合を通して主導権を握り続けて多くのシュートチャンスも作り出したが、GK西川 周作のファインセーブにも阻まれて守備を固めた浦和から得点を奪うことはできなかった。
打てども、打てども、入らない。セットプレーのチャンスも多くあったが、すべてをはね返された。浦和守備陣の集中力の高さは称賛に値するものだったが、シュート20本を放ちながら無得点に終わって敗れた試合を広島はどう受け入れて次に向かっていくのか。
試合直後の城福 浩監督は「もちろん決定機を決められない自分たちに問題がありますし、セットプレーもあれだけあれば点を取りたかったですけど、それを取れなかったということはしっかり反省して、次に向かいたいと思います。ただ内容については、われわれの志向するサッカーについては変えずに、次に向かっていければいいかなと思います」とコメントしている。
結果と内容がイコールで結ばれないことはサッカーの世界で往々に起こること。得点を取れなかったことも追いかける展開になったことも反省が必要だが、一番大事なことは切り替えることだろう。
15日に名古屋を味の素スタジアムに迎えたFC東京は、33分にレアンドロが先制点を奪取すると爆発力のある名古屋の攻撃陣をシャットアウト。森重 真人と渡辺 剛のCBコンビが安定感抜群のパフォーマンスを披露して1点のリードを守り切り、室屋 成のドイツ移籍前ラストマッチで5試合ぶりの勝利をつかみ取った。
主力の欧州移籍、負傷離脱によって攻守のバランスを再考しながら指揮を執っていることがうかがえる長谷川 健太監督は、試合後に「今後は先制して逃げ切る、さらに追加点を取るという流れにならないと勝点を稼いではいけないと思います」と先を見据えていた。チームの強みである守備の安定性を継続して高めていきながら、今後は攻撃面の上積みを図っていきたいところだろう。
エディオンスタジアム広島での一戦がきっ抗したゲームになることは間違いない。広島はサイドから相手を切り崩していく攻撃が主で、FC東京は縦に速い攻撃に特徴がある。お互いに攻撃の特性が違う中、どうやってゴールを陥れていくのか。両チームの攻撃を操る青山 敏弘と髙萩 洋次郎のパフォーマンスに注目したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]