前々節・G大阪戦に続きCKからのミドルシュートで失点したのは反省材料。それでも、これまで崩れてしまうことの多かった先制点献上後に焦ることなく「やることを変えずに、焦らずにしっかりやっていこうという共通意識が持てていたので、その部分はプラスに捉えていいのかなと思います」(柴戸 海)と手ごたえも得た格好だ。
なかなかスッキリとした試合やシーンが多くないという印象はあるが、チームとしては「試合をやるにつれて良くなってきている。試合の中で出た反省と成果を次の試合に向けて生かしながら一歩ずつ前進している」(槙野 智章)と捉えており、少しずつではあるが着実に進歩している。
アウェイの大分は明治安田J1第10節で前年王者・横浜FMから勝利を飾り、トンネルを抜けたかに見えたが、ここ2戦はいずれも引き分け。ただ、終了間際に失点した前々節・札幌戦と比べて、前節・柏戦では体を張った守備で得点を許さず。順位も14位ではあるが、「全体的に、今日(柏戦)は勝たなくてはならない、勝ちに値するゲームを選手たちはしてくれた」(片野坂 知宏監督)と、決して状態は悪くない。
ここまでの平均失点が1.58と高めなのは気になるが、ここ3試合は無失点、1失点、無失点と抑えられており改善傾向にある。「(柏戦は)勝てた試合、勝ち切らないといけないゲームだったと思う。最後の精度はこれからも必要になってくる」(鈴木 義宜)と、今後はいかに精度を上げて得点を奪えるか。1試合平均0.92の得点力向上がカギになってくるだろう。
JリーグYBCルヴァンカップも含めた両者の対戦成績は、ここまで13勝5分9敗と浦和が優勢だが、昨季は大分が2戦2勝。槙野も「ちょっと苦手意識がチームの中ではあるかもしれない」と語る。
ただ、「僕らも昨年とは違うやり方をやっていますので、しっかりとここで勝つことでもう1回、川崎Fを追うことができる。上位に食い込んでいく大事な試合になってくる」(槙野)と意気込んでおり、ホームでの勝点3奪取を目指す。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
