札幌は前節、敵地でC大阪に0-2で敗戦。前半立ち上がりにミスから先制点を与えてしまうと、そこからは完全にC大阪の狙いどおりの展開に。札幌が積極的に攻め込みながらも、C大阪が持ち前の強固な守備ではね返していく。札幌が前のめりになったところで、59分に一瞬のスキを突かれて再び失点。内容的にはボールを保持し、シュートも数多く打ってはいたものの、堅守をベースにして相手を引き込むC大阪のしたたかな戦い方にしてやられてしまった。
この敗戦により、リーグ戦では8戦未勝利となってしまった。シュートを積極的に打っているし、ボールを保持して好機をうかがってはいるものの、やはりサッカーは得点の数を争うスポーツ。そして、そこから先の成績となる順位は勝点を積み重ねてこそ上昇できるもの。連勝時にも課題があるのと同様に、未勝利時にも収穫は当然あるのだが、戦績としては厳しいものであることは間違いない。
一方、敵地に乗り込む浦和の前節はホームで鳥栖と戦って2-2のドロー。序盤に先制点を許すイヤな展開となったが、後半立ち上がりに興梠 慎三が決めて追いつくと、その後再び加点されてしまうが、終盤に途中投入の武藤 雄樹が同点ゴールを挙げて、勝点1を引き寄せた。常に先手を取られる展開の中で二度追いつき、勝点を得たところは前向きに捉えてよさそうだ。
今季の浦和はなかなか結果が安定せず、内容もさまざま。したたかな快勝を見せることがあれば大敗もあり、前節のように粘り強さを見せて勝点を積み上げることもある。前節の貴重なドローから流れを生み出すためにも、このアウェイゲームで良い結果を残して、成績面も内容も安定させていきたい。特にオフェンスの選手層は厚いため、勢いに乗れればかなりのパワーを発揮する可能性もあるはずだ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点の1つが前線のメンバー選考だろう。札幌は7月末から前線にストライカータイプの選手を置かない布陣を採用してきたが、ここ2戦はジェイを先発起用。しかしながらどちらも無得点に終わっており、このポジションの人選を今後どうしていくのかが気になるところ。浦和は3試合続けて興梠、レオナルドの2トップだったが、前節の得点も含めて武藤が復調している様子で、ここに変化が生まれるかもしれない。最前線ではないが、前節は柏木 陽介もひさびさのスタメン復帰を果たしており、この選手のセンスが新たなリズムを生む可能性もある。
[ 文:斉藤 宏則 ]

