リスタートとなるこのホームゲーム。勝利が必須であることは間違いないが、そのためにどう戦うか。ケガから復帰後、最終ラインからチーム全体に安定感をもたらす鎌田 次郎は「広島は守備から攻撃のチーム。変に失うと、カウンターで速くて強い外国籍の選手もいる。単純なことだけど、簡単に失わない、シュートで終わるということを意識してやらないといけないし、ウチも守備と攻撃をリンクさせて堅い試合にしないといけない」と話す。前節・川崎F戦では5失点して敗れたとはいえ、本来は粘り強い守備がベースにあるのが広島というチームだけに、そう多く作ることは期待できないチャンスで確実に決め切り、鳥栖戦の反省を生かしたところだ。
ネルシーニョ監督は、今季の目標を勝点70に定め、前半戦と後半戦で勝点35ずつの獲得を目指していた。前半戦最後となるこのゲームに勝利しても勝点29にしか届かないことについて、ネルシーニョ監督は以下の見解を述べる。
「前半戦は誰もが予測していなかった不測の事態に見舞われて、特に守備の部分で(本職の)CBが1人しかいない状況もあった。そのことを踏まえれば、前半戦の選手の戦いぶりは評価している。彼らはすべての試合において戦う姿勢を見せてくれた。前半戦に35ポイントを取ることに関しては実現できないけれど、ほぼ中3日のサイクルで戦いが続いてきた中で、目標に足りない部分は不測の事態によるものだと解釈している。それがチームのここまでの戦いの価値を下げるものではない」 多くのケガ人の復帰が予想され、巻き返しの期待がかかるシーズン後半戦でさらなる勝点を積み上げていくためにも、この試合は“マストウィン”となる。
対して広島は現在10位に位置。2連勝と調子を上げ、持ち前の守備力にも回復の兆しが見られてきた中で前節は首位・川崎Fに挑んだが、1-5という屈辱的なスコアで敗れてしまった。この1週間の準備期間で修正とメンタルの回復がうまくいっていないようだと、リーグ3位タイの得点数を誇る柏にも痛い目に遭わされる可能性がある。堅守が武器で、ロースコアの展開であれば強さが発揮されるだけに、もう一度原点に立ち戻り、自分たちの良さを見つめ直したい。
[ 文:須賀 大輔 ]
