再開初戦で対戦した両チーム。そのときは名古屋が逆転勝ちし、そのまま明暗が分かれた格好だが、まだ折り返し地点。今季は降格がないぶん、チーム作りや若手の成長に時間がかけられる。そうした意味でもこれからの戦い方に注目が集まる。
名古屋は前節、手痛い逆転負けを喫した。前半にセットプレーからエース・金崎 夢生のゴールで先制したものの、その後の決定機で決め切れず1点のみで前半終了。しかも43分に攻守のキーマンとなっていた米本 拓司を負傷で欠いてしまった。
すると後半は、攻勢に出たホームのG大阪に主導権を握られ、53分にペナルティアーク内からの直接FKを決められてしまった。この失点にマッシモ フィッカデンティ監督は、壁の間を割られたと選手を激怒。「良いサッカーをしていても、こんな失点をしたら勝てない」と嘆いた。
同点にされた名古屋は、阿部 浩之とガブリエル シャビエル、さらに山﨑 凌吾をピッチに送り込みリズムを奪い返そうと試みたが、またもチャンスで決め切れずにいると、87分に遠藤 保仁の浮き球のパスから最後は最も警戒していた宇佐美 貴史に決められ逆転された。
DFの中谷 進之介は「去年から何回もやられているプレー」と落胆。この失点は遠藤への寄せが甘く、フリーで出させてしまったことが最大の要因だった。名古屋は堅い守備で失点を抑えて勝点を積み上げてきたチームだけに、今節以降あらためて守備の厳しさを取り戻したい。
対する清水は、前々節にJ1通算400勝を達成。その勢いで連勝を狙った前節の浦和戦だったが、21分にCKのこぼれ球を叩き込まれて失点。その後チャンスは作ったものの相手のディフェンスを崩せずに1点のビハインドで前半を折り返す。
後半にも清水は河井 陽介のクロスに、フリーの西澤 健太が左足で合わせるなどチャンスを作ったものの決め切れず、逆にカウンターから追加点を奪われてしまった。
それでも最後まであきらめない清水は、90+1分に左サイドのクロスからティーラシン デーンダーがダイレクトボレーで追い上げ、90+6分にもヘナト アウグストがシュートを放つもGKに抑えられ試合終了。連勝とはならなかったが、最後まで見せた粘りは今節以降につながるはずだ。
両チームは今季、JリーグYBCルヴァンカップを含めて二度対戦し二度とも名古屋が勝利。しかし清水もリーグ戦の内容は決して悪いものではなかった。前節の名古屋にも言えることだが、2点目、3点目をいかに決め切ることができるかが勝負の分かれ目になるだろう。
そして、気になるのが中2日の厳しい日程とともに、両チームとも2月以来のデーゲームであること。選手起用の面でも両監督がどんな作戦を取ってくるのか注目したい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
