折り返し地点を過ぎた明治安田J1。どのチームも前半戦でつかんだものを2巡目の対戦で生かしたいところだが、9月27日にユアテックスタジアム仙台で対戦する2チームは、調子を落としている現状から脱出するきっかけをつかめるか。
C大阪は19試合を終えて12勝3分4敗の勝点39で2位。リーグ最少タイの18失点に表されるように、堅守で安定した戦いを続け、コツコツと勝点を重ねてきた。特にGKのキム ジンヒョン、CBのマテイ ヨニッチや瀬古 歩夢、ボランチの藤田 直之やレアンドロ デサバトが中央の守備を引き締めており、しかも相手によって止めるべき場所を微調整しながら臨むため、組織としても洗練されている。ボールを奪えばつなぎ役もフィニッシュもできる奥埜 博亮、鋭い切り返しを加えたドリブルが特徴の坂元 達裕といった攻撃陣がそれぞれの個性を生かしつつ、素早く相手ゴールまでつなぐことができる。
そういった安定感を武器に首位・川崎Fを追いかけているC大阪だが、J1第12節から破竹の6連勝を記録したあとに、足踏みしてしまった。ここ2試合は珍しく複数失点で連敗し、川崎Fとの勝点差が『11』に開いている。逆転優勝のためには負けはおろか引き分けも許されない状況下。踏ん張りどころでこのアウェイゲームを迎える。
一方の仙台はここまで17試合を戦い、2勝5分10敗の勝点11で17位に沈んでいる。再開初戦となった第2節で幸先よく勝利を収めたものの、ここまでなかなか結果が出せないでいる。木山 隆之監督の求める攻守にアグレッシブなスタイルを追い求めているが、結果をつかめずケガ人も多く出た中で配置やフォーメーションを変えながら試行錯誤している。ここ2試合は[3-4-2-1]でスタートし、特に前節の横浜FM戦ではアレクサンドレ ゲデスの今季3点目を生んだ高い位置でのカットや、西村 拓真のサイドから切れ込んでのシュート、パラの多様なクロスボールなどを以前より効果的に生かせるようになってきた。
しかし仙台は勝利が遠く、前節の敗戦で5連敗。8試合勝利なしと、極めて厳しい状態に陥っている。アウェイ2戦を終えて今節はホームに戻るが、今季はホームでまだ1勝もできていない。応援の声を出せない状況ながらも勝利を信じているサポーターのためにも、なんとしてでも結果を出したいところ。人に強い守備などで闘志を見せる主将のシマオ マテやベテランの関口 訓充らとともにまとまり、この長いトンネルを抜け出したい。
今季の両チームはリーグ戦とJリーグYBCルヴァンカップで1試合ずつ対戦。どちらもC大阪が勝利している。チーム状況を見てもC大阪が有利と予想されるが、勝負はフタを開けてみないと分からない。苦しい状況を脱出するために両者が懸命に戦い、ゴールを目指す姿を見届けたい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


