その意味で今節の戦いは非常に重要となりそうだ。前節、湘南の堅陣に苦戦したのは確かだが、それまでのような戦い方ができなかった。
「われわれのリズムやテンポがあるんですけど、自分たちからギアを下げてしまうと自分たちが苦しんでしまうというところが傾向としてある。ギアを普段どおりに上げたところでチャンスが作れるようになりましたし、ボールを回すところでは持ち過ぎたり、考え過ぎたところがあったと思います」 そうザーゴ監督が振り返るとおり、高いインテンシティーと鋭いトラジションでゲームを支配する戦いができず、攻撃も守備もテンポが上がらない時間が多くなってしまった。今節は出場停止明けで三竿 健斗が戻ってくるものの、今度は犬飼 智也が累積警告により試合に出られない。土居 聖真は引き続き欠場が予想されるため、代わりに出る選手に大きな期待が寄せられる。誰が出ても同じ戦い方ができることを示したい。
対する大分はケガ人が徐々に戻り、それに伴って仙台、FC東京、横浜FCと3連勝をマークすることに成功した。しかし、前節は同じ[3-4-2-1]の並びである広島を相手にきっ抗した状態が続き、初めてシュートを放ったのは後半半ばを過ぎた頃。試合も70分、86分にゴールを許し、相手の地力に押し切られてしまった。中2日での戦いという難しさもあり、「広島さんのスタートのフレッシュさ、交代選手のクオリティーがわれわれを上回った」と片野坂 知宏監督。「すぐまた試合があるので、いるメンバー、フレッシュな選手を含め、鹿島戦に向けて見極めた中でまたトライしていきたい」と続けた。
ただ鹿島は、勝利を収めたFC東京などと同じ4バックを採用している。試合がこう着するというよりは、各所でズレが生じると予想される。大分としてはうまく戦いたいところだろう。
前回の対戦では、大分が髙澤 優也のミドルシュートで鮮やかな先制点を奪ったものの、鹿島のエヴェラウドがハットトリックの活躍を見せ、4-1の大差がつく結果となった。大分は鹿島の強いプレッシングにパスの逃げ道を作れず苦戦。自陣でボールを失う展開が多かっただけに違う展開に持ち込みたい。
[ 文:田中 滋 ]

