ホームの札幌は前節、札幌ドームで仙台と対戦して3-3で引き分け。25分にスムーズな崩しからアンデルソン ロペスが決めて先制すると、後半立ち上がりに勢いづいた仙台に3点を献上してしまう苦しい展開となったが、そこから再びアンデルソン ロペスが決め、続けて菅 大輝が蹴り込んで同点に。終盤は攻撃に関わる人数を増やして決勝点を奪いに出たが、そのままタイムアップとなり、勝点1を得るにとどまった。
ホームゲームで順位が下の相手に引き分けてしまったので、一般的に考えれば痛い結果だと言える。しかし、その前までは3連敗を喫しており、3試合とも無得点という非常に厳しい戦いぶりだったことを踏まえると、連敗を止め、しかも三度もゴールネットを揺らしたのだからポジティブに捉えたいところ。勝ち切れない試合は続いているものの、前節に得た勝点1を浮上のきっかけにしたい。
一方、北海道に乗り込む湘南の前節は、ホームでFC東京と対戦して0-1で敗戦。直近の試合から先発を全員入れ替え、パワーのある選手をズラリと並べてきたFC東京に対して一歩も引くことなく応戦。ボールを奪ってからの素早いパス展開で脅かす場面もあるなど、上位のチーム相手にきっ抗した戦いに持ち込むことができていた。しかしながら、終盤に最終ラインでボールを奪われ、一気にフィニッシュされて失点。そのまま逃げ切られてしまった。
この敗戦により湘南は4連敗。順位表を見ても、19試合を終えた段階で勝点がわずかに9ということで、ここ最近というよりもシーズンを通して厳しい状況になっていると評するよりほかはない。無得点試合も続いており、なかなかファン・サポーターに大きな歓喜をもたらせていないというのが現状だ。ただし、直近の3試合に目を向けると、前述のFC東京戦を含めて鹿島、川崎Fと好調なチームを相手に0-1。接戦を演じられていることは前向きに捉えるべきだろう。勝点獲得が近づいている証と取れるかもしれない。
さて、そんな両チームの対戦だが、焦点となるのはやはり得点力か。札幌は前節に3得点を奪ったものの、その前の3戦は零封されている。そして湘南のほうもここ4試合連続で完封負けという状況だ。前節をきっかけに札幌が続けて得点を奪えるのか、それとも逆に湘南がこの試合を1つの契機にするのか。ぜひとも注目したい。
今季はJ2への降格がないレギュレーションとなっているが、だからといって下位にいる現状はどちらも許容しがたいはず。終盤戦での巻き返しに向け、なんとか流れを変えたいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]