対する横浜FCは前々節・浦和戦で、浦和の育成組織出身である松尾 佑介の活躍で2-0と勝利を収めたものの、続く柏戦ではオルンガの突進を食い止められず、0-3の大敗を喫した。こちらも前節の敗戦を払しょくしたいところだ。
前回の対戦では、横浜FCが1-0で勝利した。前半、ペナルティーエリア内で一美 和成の手に当たった場面で鹿島の選手たちはプレーを止めてしまったが笛は鳴らず、そのままプレーを続けた皆川 佑介がゴールを決め、その1点が決勝点となった。
不運な失点ではあったものの、試合を通じてボール奪取への勢いや攻撃に出るときの切り替えにスピード感がなく、狙いとするサッカーができなかった。試合後、ザーゴ監督は「パスワークを遮断して素早く相手ゴールに向かうというところを狙っていたんですけど、なかなか機能しなかったと思います」とコメント。選手交代も奏功せず「痛い敗戦」と振り返った。
横浜FCとしては、約2カ月前のこの試合が今季初の連勝を飾った試合だった。下平 隆宏監督は「もうちょっと自分たちでボールを持つ時間、ゲームを組み立てる時間、攻撃する時間を増やしたかったけど、鹿島のプレッシャーや守備の能力の高さを前に、なかなか自分たちの攻撃の形を作れなくて苦しい時間が続いた」としながらも「今季初のクリーンシートに終われたこともうれしく思うし、選手たちが最後まで体を張ってくれたことに関しては、選手たちを褒めたいと思います」と称えていた。今回の対戦では、ボールを握る自分たちのやり方をもっと鮮明に出すことを目指してくるだろう。
ただ、それは鹿島も同じ。強いプレッシャーを掛けて相手の自由を奪い、自分たちが主導権を握ってゴールに迫る狙いは、前回対戦時よりも多くの時間で表現できるようになってきた。それをゴールに結びつけ、勝利という結果を手にしたいのは同じであるはずだ。
来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を狙いたい鹿島は、残り13試合で3位との勝点差が『9』と開いてしまった。もう一度、その目標を現実的なものにするために勝利を狙いたい。
[ 文:田中 滋 ]

