ホームの柏はリーグ前節に横浜FCとアウェイ・ニッパツ三ツ沢球技場で対戦した。横浜FCには昨季のJ2で1分1敗と勝つことができず、J1に舞台を移して迎えた今季の対戦でもホームで1-3の完敗を喫していた。しかしその相手に対し、ケガ明けのクリスティアーノや神谷 優太をいきなり先発起用する見事な用兵術をネルシーニョ監督は見せ、3-0で勝利。“ライバル”から勝点3を奪い、10月を白星でスタートさせた。
そこから中3日で迎えたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝では、同じくニッパツ三ツ沢球技場に乗り込み、横浜FMとファイナル進出を懸けて戦った。結果は1-0で勝利。守備に回り耐える時間が長かったが、11分に山下 達也がCKから挙げた柏加入後初ゴールを守り切り、決勝進出を果たしている。
その試合から中2日でこのゲームに臨むことになるが、柏にとってリーグ戦でさらなる浮上を狙うためには落とせない一戦であることは変わらない。ルヴァンカップ準決勝・横浜FM戦は激闘となり、主力に疲労が残っていることは否めないが、ここに来てケガ人が少しずつではあるが戻ってきているだけに総力戦で乗り切りたい。
対して、アウェイゲームながらこの試合まで5日の準備期間があった神戸は、4連勝中と好調を維持している。トルステン フィンク監督の電撃退任後、マルコス ビベスコーチが1試合限定で率いた明治安田J1第18節・鳥栖戦で4-3の打ち合いを制すと、その直後に三浦 淳寛監督が就任。戦術の構築に時間がかかるかと思われたが、現実的な戦いに徹したチームは新監督の下で愚直に勝利を目指し連勝を重ねている。特に前節・横浜FM戦はシュート数で約9倍の差をつけられながらも3点を奪い勝利。内容には課題を残してはいるものの、勝負強さを発揮したゲームであった。
チームを引っ張っているのは、今年で36歳となったアンドレス イニエスタ。夏場に負ったケガが癒え、第16節・FC東京戦で途中出場し復帰を果たすと、次の試合から現在6試合連続でフルタイム出場中。その内3試合でゴールを挙げ勝利に貢献している。連戦続きの過密日程でも落ちないパフォーマンスは圧巻の一言。臨場感たっぷりの日立台で今節はどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。
前回対戦となる8月19日の第11節では、取って、取られてのシーソーゲームとなったが、移籍後初の古巣戦となり、ノエビアスタジアム神戸のピッチに立った三原 雅俊が後半アディショナルタイムに劇的な形でゴールを奪い柏が勝利した。そのとき以来、約2カ月ぶりの再戦。ホームで柏がシーズンダブルを果たすのか、神戸がアウェイの地でリベンジを果たすのか。状態の良いチーム同士の一戦は白熱しそうだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
