その清水は前節、大分と対戦した。ここ5試合で3バックに挑戦しているが、前節は[3-4-2-1]と前線の配置を若干変えて、大分とミラーゲームで挑むことになった。ところが、サイドの裏を突かれて先制点を許してしまう厳しい立ち上がり。ジュニオール ドゥトラのゴールで1点を返すが、先制点と同じくサイドを破られ、最後は田中 達也にゴールを決められて敗れた。
「後半に入って少しコントロールを失ったところがあります」とピーター クラモフスキー監督が悔やむように、後半はシュートを1本に抑えられるなど精彩を欠いてしまった。一方で前々節・名古屋戦では前半のシュートが1本に抑えられている。シュート数が試合の内容をすべて反映しているわけではないが、今節は90分を通して安定した試合が求められそうだ。
清水は大分戦でカードを6枚受けてしまい、今節は前回対戦でアシストを決めた中村 慶太が累積警告で出場することができない。またティーラシン デーンダーが出場すれば古巣対決となり、かつJ1通算50試合という節目の試合になるが、報道陣のみの公開となった6日の練習では別メニューで調整しており、出場は微妙だ。
いずれにしても、清水はチームワーストタイの7連敗のあと1勝を挟んで、再び3連敗となっている。前節で仙台が引き分けたため勝点で並ばれ、得失点差で17位に一歩後退した。ここで意地を見せて、連敗を止めたい。
対する広島は前節、鳥栖と対戦。21分に浅野 雄也のゴールで広島が先制すると、前半アディショナルタイムに東 俊希のJリーグ初得点が決まる。後半も試合を優位に進めて、青山 敏弘の2シーズンぶりのゴールで3点目。「前線からの守備とゴール前の守備も含めて相手にチャンスを与えなかったことは胸を張っていいと思いますし、積み上げていきたいなと思います」と城福 浩監督が言うように、鳥栖のシュートを前半0本、最終的にはシュート4本に抑えて完封勝利。リーグ3位の失点の少なさを誇る守備陣も、相変わらずの強さを見せた。
ダメ押しのゴールを決めた青山は今季19試合中18試合に出場しており、欠場は1試合のみ。今年34歳となったベテランだが、まだまだコンスタントに試合数を重ねている。そのチームの精神的支柱は、「本当に自信になったゴールですし、ここ最近はそんなにシュートまでいくというのがなかったので、もう1回自分の武器になるくらい、次のゴールを目指して練習していきたい」と意気込んでいる。2012年のJ1第11節・横浜FM戦で、約60mのロングシュートを自陣から決めたように、再び観客をあっと言わせるシュートを今節も見せてくれるかもしれない。
広島は、現在11位となっているが、他チームより試合数が少ないため、より上位を目指すことも可能だ。今季四度目の連勝で、勝点を積み重ねたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

