柏は10月の公式戦は3勝1分と好調をキープ。10月3日の明治安田J1第20節・横浜FC戦を3-0で制すと、7日にはJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・横浜FM戦にも勝利し、ファイナル進出を決めた。前節は浦和と勝点1を分け合い、連勝はストップしたものの、連戦の中でもチームは順調な歩みを見せている。次節からはG大阪、FC東京と上位陣との対戦を控えるだけに、この試合でしっかりと勝点3を積み上げ、さらなる勢いを得たいところだ。
一方の湘南は苦しい戦いが続く。リーグ戦は6連敗中。守備では一定の手ごたえを得ているとはいえ、迫力を欠く攻撃面には課題が残ったまま。21試合を終えてわずか15得点という数字は、8月から最下位に沈む最大の要因となっている。浮嶋 敏監督は「ダブルボックス(両ゴール前)の総合力」を課題に挙げているが、その改善は簡単ではなさそうだ。
前節は2位・C大阪を相手に互角の戦いを演じたものの、後半アディショナルタイムにCKから痛恨の決勝ゴールを献上。1点差での敗戦は今季12度目となった。特に今季は終盤での失点が顕著で、76分以降の失点が『14』。これは総失点の3分の1以上を占める数字だ。前節、4試合ぶりの先発となった坂 圭祐は試合後、その課題についてこのように語っている。
「僕たちはネガティブラン、ポジティブランという言葉を勝手に言っているんですけど、ネガティブなランが増えると、精神的にも体力的にもキツくなってしまう。良い距離感を保ってハマっている感覚があればポジティブに走れて、疲労もそこまで感じないと思うので、そういうのをもう少し増やしていかないと最後の最後で踏ん張り切れないのかなと思います」 連敗が続く中で、終盤に「勝点1OK」という思いが生まれてしまうのはある意味で仕方ないことかもしれないが、中3日で迎える今節は、もう一度前向きな姿勢を取り戻したい。
両者は今季、ルヴァンカップを含めて2試合を戦っており、いずれも柏が勝利を収めている。湘南としてはGKやDFのミスが失点に直結してしまっただけに、この試合ではスキを見せることなく、前節同様に粘り強く試合を進めたい。柏も10月の初戦でクリスティアーノが復帰し、以降は攻撃の迫力が一層高まっている。リーグの前回対戦(第5節/2●3)のように前半から失点を重ねてしまえば、厳しい戦いを強いられるだろう。ホームゲームで最後に勝利したのは7月の第6節・鹿島戦。約3カ月ぶりのホーム戦勝利を目指し、湘南は柏相手にリベンジを狙う。
[ 文:林口 翼 ]
