前々節の横浜FM戦で7連勝を逃したものの、前節はアウェイで大分を1-0で下し、4位につけているG大阪。タイトル奪回を今季の目標に掲げる大阪の雄は上昇気流に乗っているが、今季のJ1は天皇杯出場権にもつながる戦いでもある。
2位につけるのは不倶戴天のライバル、C大阪。1試合少ない段階で勝点差3に肉薄しているG大阪は、11月3日に敵地でC大阪との直接対決を控えているが、そこまでに立ちはだかるのが柏と札幌である。
「目の前の試合を一つひとつ」と慎重な姿勢を崩さない宮本 恒靖監督だが、好調のチームはまさに指揮官の言葉を体現しながら勝点を積み上げてきた。
直近の8試合は7勝1分。抜群の安定感を誇るG大阪だが、特筆すべきはすべての試合を僅差の末に競り勝ってきたことだ。2点差をつけて勝利したのは鹿島戦のみで、6試合はいずれも1点差。そんな勝負強さを支えるベースとなっているのが、いまやリーグ指折りとさえ言える堅い守りである。大分戦でも東口 順昭や髙尾 瑠の粘りで無失点にしのぎながら、しぶとく競り勝った。
ここ8試合では4試合がクリーンシートで、複数失点はゼロ。気候が涼しくなったことも追い風に、チーム全体がハードワークし、粘り強い守備を見せている。
そんなG大阪の守備力が再び試されることになるのが今節である。柏とはJリーグYBCルヴァンカップを含めて今季すでに二度対戦しているが、いずれも無得点で敗戦。とりわけ、9月9日に行われたアウェイの対戦では3失点で完敗している。
当時とは異なるチーム状態だけに“三度目の正直”で勝ち切りたいG大阪ではあるが、警戒すべきはやはり現在22得点で得点ランクのトップを独走するオルンガの存在だ。2試合いずれもオルンガに決勝ゴールを許しているが、彼と同時に対策が必要なのは江坂 任だ。G大阪の良さを消しつつ、アウェイの対戦では2得点も叩き出している江坂に対しては注意が必要になるだろう。
一方の柏は前節、湘南に2-3で敗れ、10月の公式戦で初めて黒星を喫している。リーグ戦では8位の柏だが、11月7日にはルヴァンカップの決勝戦を控えている。柏にとっては二度目となる昇格即タイトルを実現するためにも、湘南に敗れたイヤな流れを払しょくしたいG大阪戦になる。
G大阪とは対照的に“二度あることは三度ある”を目指す柏だが、昌子 源やキム ヨングォンら日韓代表クラスのCBとのマッチアップは必見。オルンガにとっても相性が良い相手だけに、3戦連発を目指してくるはずだ。
G大阪の堅守か、柏の破壊力か――。ゴール前の攻防から目が離せない一戦となる。
[ 文:下薗 昌記 ]
