7位の横浜FMは10月28日の明治安田J1第32節・広島戦で敗れ、連勝が『2』でストップ。前半、数少ない相手の決定機で先制を許すと、その後は[5-4-1]の強固なブロックを崩せず、後半はオウンゴールとPKで失点を重ね、終了間際に1点を返すのが精一杯だった。後半の2失点は不運な側面があったとはいえ、先制されたあとにボールを保持して攻勢に出るものの肝心な1点を奪えず、逆にスキを見せて突き放される典型的な負けパターンだった。
一方、その広島戦で8月15日からの22連戦が終わり、ハードな日程に一区切りがついた。今節は久しぶりに中5日の調整期間を経て迎えられる中、2日間をオフに、3日間を練習に充ててコンディションを調整している。連戦中は半数以上を入れ替えながら戦ってきたが、今節はアンジェ ポステコグルー監督のファーストチョイスが明らかになるとも言える一戦。畠中 槙之輔が出場停止のほか、9月下旬から離脱している仲川 輝人の復帰は微妙だが、現時点でのベストメンバーで臨む公算は大きい。過酷を極めた22連戦を踏まえて下す指揮官の決断は非常に興味深い。
今季を通じて、横浜FMは先制を許したあとにブロックを敷く相手に手を焼いている印象が強い。逆転勝ちこそ三度あるが、堅守を誇る相手を攻略できたのは3-1で勝利を収めた9月27日の第19節・柏戦ぐらい。だから、今節もまずは先制点を与えず、先手をとることが最優先となる。ただ、鹿島との前回対戦もそうだったように、プランどおりにいかないことはフットボールの常。「絶対、このような試合はくるので、成功体験を作っていくことが大事」と広島戦後に天野 純が語ったように、たとえ思惑通りに進まなくとも“堅い鹿島”に強度の高い反発力を見せたい。
対する6位の鹿島も、10月31日の第25節・名古屋戦を0-2で落とし、連勝が『2』で止まった。しかも横浜FMの中5日に対し、中2日とディスアドバンテージで迎えるアウェイ戦となる。名古屋戦では選手同士が熱くなり入り乱れるなど納得できない場面もあったが、「忘れなくてはいけない結果。次の試合に切り替えてやっていかないといけない」というザーゴ監督の言葉どおり、今節は横浜FMと同様にリバウンドメンタリティーが求められる。天皇杯出場圏の2位とは勝点差6。残り7試合でギリギリな状況だけに、名古屋戦のイヤな雰囲気を断ち切るとともに、勝負どころであるリーグ終盤の連敗だけは絶対に避けたいところだ。
[ 文:大林 洋平 ]

