神戸のアジアでの戦いが近づいてきている。長い中断期間を経て、18日から再開されるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。カタールで集中開催されるこの国際大会は、「アジアNo.1」を目標に掲げる神戸にとって重要な大会であり、最良かつ最高の心技体で臨みたいところ。
その一方で、神戸の低迷が続いている。アウェイでG大阪に敗れて3連敗を喫し、10月10日の明治安田J1第21節・柏戦以降、この1カ月間で1勝1分6敗と苦しい戦績。それでも大幅なメンバー変更を行い、若手も多く出場した直近の第32節・G大阪戦には大きなポジティブ材料もあった。ボール保持を基本に攻守の切り替えを徹底するチームスタイルでリーグ2位につける強敵を相手に堂々と渡り合っており、それぞれが新たな自信を育んでいる。
G大阪戦では中坂 勇哉が今季初出場初先発を飾ったが、これで今季チームに在籍するフィールドプレーヤー(2種登録を除く)は全選手が先発出場を記録するなど、熟練のプレーヤーと若手の連係は大きく前進。チームとしての士気、戦うメンタリティー、戦術の体現力など、過酷だった今季を経て十分に熟成されてきたとも換言できるだろう。
今節を経て、次の浦和戦もホームで戦う神戸。このホーム2連戦はACLの戦いへ向けて勢いをつけたいゲームともなる。コンディションを高めるのと同時に、ケガを回避することは極めて重要な局面でもあり、今節のメンバー編成は不透明。G大阪戦で途中出場して復帰したチームトップスコアラーの古橋 亨梧、J1通算200試合出場まであと『1』に迫る小川 慶治朗、ここ3戦2得点と好調の郷家 友太ら注目される選手は多いが、誰が出場するにせよ目指すのはホームサポーターの久しぶりの笑顔。その先にACLへの最高の準備が実現されることにもなる。
一方、苦境が続く神戸とは対象的に、好調の波をつかんでいるのが湘南だ。10月14日の第22節・C大阪戦までに今季二度の6連敗を喫するなど苦しいシーズンを戦ってきたが、続く第23節・柏戦に3-2で勝利して以降、ここ5戦負けなし。前々節・横浜FC戦、前節・横浜FM戦と続いた同じ神奈川県のクラブとの対戦ではともに1-0で勝ち切る粘り強さも見せた。順位こそ下位に低迷しているものの、この終盤戦をかき回す存在になる可能性を十分に秘めている。
両者は9月5日の第14節で対戦している。当時、神戸を率いたトルステン フィンク監督は湘南の特徴を消し、自らのストロングを発揮するために3バックシステムを採用。それぞれが持ち味を発揮し合う中で、50分に大岩 一貴が決めて湘南が先制するも、神戸はわずか3分後、この試合では右サイドのウイングバックで起用されていた酒井 高徳が神戸加入後初ゴールを決めて同点に。そのまま勝点1ずつを分け合っており、舞台をノエビアスタジアム神戸に移し、今季の決着をつけることになる。
[ 文:小野 慶太 ]
