川崎Fにとって、引き分け以上でリーグ優勝が決まる重要な一戦。等々力陸上競技場に駆けつけるサポーターとともに喜びを分かち合うことができれば最高だろう。だが、そのためには自分たちらしさを取り戻すことが必要不可欠。敗れた前節・大分戦から中3日の連戦で、頭を切り替えて良い準備をして臨みたい。
その大分戦は立ち上がりから苦しい展開となった。アグレッシブな守備が大分のパスワークにはがされて、ボール保持時も思うようにコンビネーションができず。さらに34分、谷口 彰悟がペナルティエリア内で野村 直輝を倒して一発退場。結局、そのPKによる失点が響いて、0-1の苦い黒星を喫した。「敗戦を踏まえて、ホームで絶対に勝ちにいきたい。叩くことを意識してやっていきたい」と守田 英正が話すように、この悔しさを次につなげて、今節はシーズンを通して見せてきた強い川崎Fを表現したい。とはいえ、家長 昭博、山村 和也の欠場が濃厚で、主将の谷口も出場停止。ベストメンバーを組むことができない状況だ。さらに相手は強敵のG大阪ということもあり、厳しい戦いを強いられるだろう。それでもチーム全員の力で勝点を重ねてきた川崎F。ここを乗り越えて、シャーレを掲げたい。
対するG大阪も目の前で優勝する姿を見たくはないはず。それにAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得するためにも勝点3が欲しいゲームだ。その思いと同調するように、前節・浦和戦はセットプレーから先制点を許すも、66分に宇佐美 貴史が同点ゴール、81分にはCKから髙尾 瑠がJリーグ初得点を挙げて逆転勝利。宮本 恒靖監督も「1点を取ったあとに追加点を取りにいった。そして守り切ったところも含めて、選手の奮闘を称えたい」と話したように、粘り強い戦いが3ポイントの獲得につながった。中2日で迎えるアウェイ・川崎F戦では疲労があるだろうが、勢いのままに3位・名古屋、4位・鹿島を振り切る連勝を手にしたい。
そんな両者の前回対戦は、大島 僚太が得点を決めて川崎Fが1-0で勝利した。G大阪にしても、90分間ゲームを支配されていたわけではなく、守備で踏ん張ってポスト直撃のシュートチャンスを作るなどきっ抗した戦いだった。それだけに、今回も見ごたえ十分の試合になることが予想される。果たして、2年ぶりの優勝を川崎Fが決めるのか、G大阪が食い止めて勢いを加速させるのか。意地と意地がぶつかり合う目の離せない熱戦は18時30分、等々力陸上競技場で幕を開ける。
[ 文:高澤 真輝 ]


