この対決をホームで戦う横浜FCは前節・C大阪戦を0-1で落とした。引き続き[4-3-3]で戦い一定の時間はボールを握り動かしたが、守備時には5バックの陣形をとる時間も作りながら、手堅く守ってきたC大阪の守備組織を崩し切ることはできず。チャンスらしいチャンスはセットプレーの流れくらいからしか作ることができなかった。反対にそのセットプレーから失点を許し、今季六度目の連敗となった。
横浜FCはシーズン終盤に入り、目標を15位以上に再設定した中で2連敗と勝点を伸ばせずにいる。そんなタイミングでぶつかるのは1つ上の順位に位置する鳥栖。クラブ規模や若い選手を積極的に起用しながらボールを大事にするスタイルなど似ている点が多く、横浜FCから見ればJ1の先輩として目指すべきクラブの1つでありライバルでもある。その鳥栖をホームで叩くことができれば順位をひっくり返すことができ、残り3試合でさらに上を目指すことも可能だ。仮に敗れるようだと鳥栖との差が広がるだけでなく、下からは湘南や清水が迫ってきており転落する恐れもある。ホームチームにとって、今季最後の正念場。GK六反 勇治からボールを持つことの共通意識を徹底し、CBと中盤の3枚を中心に主導権を握り勝利を目指したい。
C大阪戦では新型コロナウイルス感染症陽性者の濃厚接触者の可能性があるとして自主隔離を行い、下平 隆宏監督はチームの指揮を回避したが、この試合でベンチに戻る可能性はある。再びベンチに入れなかったとしても、C大阪戦と同じく昨季からともにサッカーを作り上げてきた増田 功作ヘッドコーチがおり大きな問題ない。とにかくいまはチーム一丸となって勝点3をつかむことが大事である。
対してアウェイに乗り込むこととなる鳥栖はチーム状態が上向きだ。10月中旬の明治安田J1第23節・清水戦を1-1のドローで終えてから、7試合負けなしを維持。その後、前々節・仙台戦で敗れたが、前節・G大阪戦では2位の相手に敵地で勝利の可能性を示しながら、勝点1を持ち帰る好内容のゲームを演じた。
金 明輝監督の下、松岡 大起や本田 風智、中野 伸哉などユース時代の教え子に加えて、原川 力や原 輝綺ら主軸が絡んだポゼッションサッカーは完成度が高く、どのチームに対しても主導権を握る時間帯は多く作れている。そのゲーム内容をリーグトップの引き分け数ではなく勝利に結びつけることができれば、さらなる上昇が期待できるだろう。3点を奪い快勝した前回対戦の再現を敵地でも狙いたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
