鹿島は2連勝中。リーグ最終盤のホーム4連戦は、初戦の明治安田J1第29節・柏戦で敗れたものの、浦和と清水から4-0、2-0と複数得点・無失点で勝利を挙げ、調子を上向かせている。特にFW上田 綺世が2試合連続2得点と絶好調。エヴェラウドとともに彼らのどちらかがゴールを決めると負けないという“不敗神話”でチームをけん引する。
ゴールマウスを守る沖 悠哉は「自分たちが前半を(失点)ゼロで抑えることができれば、ウチのFW陣や前線の選手は必ず点を取ってくれると思っている。チーム全体で我慢しつつ、1本のチャンスだったりとか、得点シーンをしっかり決め切ることができればいいと思う」と話し、9試合連続でゴールを奪っている攻撃陣へ全幅の信頼を置く。今季、鹿島は先制すれば13勝1分と好成績を残しているだけに、相手よりも先にゴールを奪いたいところだ。
対するC大阪はここ10試合を4勝2分4敗、水曜日の前節・鳥栖戦では後半アディショナルタイムにチアゴ アウベスに決勝点を許し、3位に浮上するチャンスをフイにしてしまった。前々節・柏戦ではスコアレスドローに終わっており、安定した攻撃力を発揮できていないことが成績につながってしまっている。この10試合の中でも横浜FMから4得点、札幌から3得点奪う試合をしたかと思えば、そのほかは1得点が6試合、無得点が2試合となっている。試合を制すためには2点目を奪えるかどうかが分岐点になりそうだ。
両者の対戦は、ここ6試合はいずれも鹿島が勝利しており、しかも5試合が無失点での勝利となっている。第17節の前回対戦は激しい試合だった。鹿島が32分にファン アラーノのゴールで先制するも、C大阪が4分後にすぐさまブルーノ メンデスのゴールで追いつくと、46分にエヴェラウドの得点で鹿島が突き放して勝利を収めた。ただ、互いの守備はコンパクトで、目を離した瞬間に攻守が入れ替わるほど激しく、レベルの高い試合だった。今回もきっと同じような展開となるだろう。
勝っても必ず3位になれるわけではない。天皇杯優勝クラブとリーグ戦上位3位チームが重複した場合、4位のチームにもプレーオフからのACL出場権が与えられるが、できれば3位を目指したいところだろう。上田は「喉から手が出るほど点が欲しい試合になることは間違いないと思うので、その1点をもぎ取れたらいいなと思います」と話す。互いの意地がぶつかり合う激しい試合になりそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

