昨年9月に就任した三浦監督が率いる神戸。今季は西 大伍(浦和)やダンクレー(C大阪)、小川 慶治朗(横浜FC)、渡部 博文(山口)ら主力格のプレーヤーが移籍したものの、磐田から右SBの櫻内 渚、東京Vから若きテクニシャン・井上 潮音、ブラジルの至宝と注目されるリンコンらを獲得。福岡でレギュラーとしてJ1昇格に貢献した増山 朝陽、横浜FCで多くの経験値を積んだ神戸のアカデミー出身CB小林 友希が期限付き移籍から復帰するなど、経験豊富なプレーヤーから若手までバランスのとれた編成を行っている。
1月25日の始動以来、沖縄キャンプでは体力強化に尽力。同時にボールポゼッションや素早い攻守の切り替えを重視する攻撃的スタイルのさらなる進化に挑んできた。三浦監督は「仕上がり具合は当然ながら100%ではないが、守備も攻撃もある程度、われわれのやりたいことの落とし込みとしてはできている」と確かな前進を感じている様子だ。
宮本監督が率いて4年目を迎えたG大阪は、昨季リーグ戦で2位に入り、天皇杯も準優勝するなど着実な成果を披露した。今季のメンバー編成では、昨季途中に期限付き移籍した遠藤 保仁が引き続き磐田でプレーし、渡邉 千真が横浜FCへ完全移籍したほか、若手らも新天地を求めて移籍。その一方で、昨季広島で15得点を挙げたレアンドロ ペレイラ、鳥栖からチアゴ アウベス、FCソウルからチュ セジョンらが新たに加わり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を含めた戦いに挑む態勢を整えている。
2月20日には今季の始まりを告げるFUJI XEROX SUPER CUPで川崎Fと激突し、2-3で苦い敗戦を喫したものの、攻守にアグレッシブな戦いぶりは強いインパクトを残している。宮本監督は「もっと上げていかないといけないが、体のコンディション的には良い状態にある。新加入の選手もチームに慣れ、コミュニケーションもとれてきていると見ている」とここまでのチームの仕上がりを評している。
神戸はアンドレス イニエスタが昨季のACLで負傷して離脱中だが、古橋 亨梧やドウグラスら打開力のある前線は健在で、G大阪もパトリック、倉田 秋らの状態は良好。両者ともに高い位置から積極的なプレッシングを行うなど、攻撃的な守備も1つのスタイル。相手のビルドアップからの攻撃をどれだけ制限できるか、反対に相手のプレスをいかに無力化できるかは大きな見どころとなる。
[ 文:小野 慶太 ]
