しかも、2月23日のトレーニングで受傷した大島 僚太、登里 享平という主力2名を欠いた中でのこの結果である。今季から副キャプテンに就任した脇坂 泰斗や左SBながら神出鬼没に前線まで出ていく旗手 怜央、それに橘田 健人やジョアン シミッチといった新加入選手も試合でしっかり活躍をしていることも、前向きな要素だ。「本当にしっかり、選手たちがトレーニングからよくプレーしてくれている」。鬼木 達監督も、選手たちの意識の高さに感服している様子だった。
それにはもちろん、モチベーターとしての指揮官の働きも関係しているだろう。満足することなく、常に上を見据えて戦い続けていること。「昨季以上を」と常に話している鬼木監督がチームを引っ張っていることで、その思いが伝播している部分は間違いなくある。
前節・仙台戦まで中2日で臨み、先発6人を入れ替えていた川崎F。注目は、その連戦で出続けていた選手たちがどうなるかだ。先発を続けているのはチョン ソンリョン、山根 視来、旗手、そして田中 碧。特に運動量の多い両SBとインサイドハーフは誰が起用されるか。連戦を苦にしない選手たちではあるが、2週間で4試合は苦しいはず。「確かに疲れてはいるけれど、試合に出る喜びは感じている。そこでどれだけできるか。去年も連戦だったので、今年もしっかりやっていきたい」。仙台戦でキャプテンマークをつけた田中は自身の責任感もにおわせながら、そう話している。
今節の相手は徳島。リーグ戦2試合を終えて2分で、川崎Fに対してチャレンジを見せてくるだろう。田中も「ボールを持つイメージがあって、うしろからビルドアップしてくる。どうやってハメるかが大事になると思います」と展望した。
川崎Fの3トップ、それにインサイドハーフの2人は強烈にプレスを掛けにいく。徳島はその第一波を越えられるか。変わらず、ダニエル ポヤトス監督は来日できておらず、甲本 偉嗣ヘッドコーチが試合の指揮を執っている。
ただ、オンラインで異国にいる指揮官から映像ミーティングは実施しているらしく、メニューなども共有されているという。選手たちがネガティブにとらえている様子も感じられない。高いモチベーションを持って、今季初勝利を狙ってくるだろう。
川崎Fはリーグ開幕戦から5試合のうち、4試合をホームの等々力陸上競技場で戦うことができる。4連勝を目指して、この試合でも「攻守に相手を圧倒する」(田中)サッカーを見せるか。それとも徳島がストップをかけるか。
[ 文:田中 直希 ]


