横浜FMは前節・浦和戦を3-0で快勝。センターFWで起用された前田 大然をスイッチ役にハイプレスがハマり、カウンターから次々とゴールを奪った。得点シーン以外にも多くの絶好機を作り、守備でも危なげない守りを見せ、リーグ戦初のクリーンシートを達成。内容も伴う勝利となった。
横浜FMは今節を中2日で迎える。開幕から続く公式戦6連戦目で、疲労は蓄積しているだけに選手起用がポイントの1つとなる。浦和戦では3点をリードしたあと、前田をはじめ、マルコス ジュニオール、仲川 輝人をベンチに下げており、主力組3人の先発の可能性は残っている。
チーム状況が上向く中、好調の要因を2つ取り上げたい。1つは3試合連続ゴール中の前田のハイパフォーマンス。得点力はもちろん、前節でも浦和のビルドアップの起点となるGK西川 周作や岩波 拓也らに強烈なプレッシャーを与えていた。先発すれば、後方から組み立てる徳島にも絶大な効力を発揮するだろう。
もう1つは岩田 智輝のボランチ起用。プロキャリアをスタートさせた大分時代はほぼ経験はなかったが、3日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第1節・仙台戦(1○0)ではワンボランチで起用された。「正直、ここまでできるとは思わなかった」と同郷の松原 健が語るように、初挑戦と思えないパフォーマンスを見せた。キャンプ中にケガをした主将・喜田 拓也の出遅れもあり、仙台戦以降もボランチ起用が続いており、好調を保っている。
G大阪戦中止の影響について、扇原 貴宏は「勢いに乗っているいまのチーム状況的には、やっておきたかったというのはある」と語る。その上で、3月のリーグ戦を締めくくる形となった徳島戦に向けては、「次で一区切り。勝って4月の試合を迎えるのか、負けて迎えるのかは全然違う。中2日だが、ホームでできるので、総力戦で勝点3を取る」と3連勝に照準を定める。
一方の徳島は開幕戦から2試合連続で引き分けたものの、現在は2連敗中。前節・福岡戦では先制点を奪うも同点に追いつかれると、さらにPKを決められて逆転を許した。今節はハイプレスを売りにする横浜FMが相手だけに、プレスの回避策が1つのテーマとなる。
現状、コロナ禍の影響で新指揮官が来日できていないものの、現浦和監督で前任のリカルド ロドリゲス氏が築き上げた攻撃スタイルは継承中。前節、横浜FMと戦ったリカルド ロドリゲス監督は、「裏への動きを増やして相手を下げさせるのか、ボールを速く動かしてプレスを突破するのか」と語った。浦和が抱えた課題が、横浜FM攻略のヒントとなりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
