札幌は前節、敵地でFC東京に1-2で敗戦。29分に相手に退場者が出て数的優位になりながらも得点を奪うことができず。逆に59分にキム ミンテが退場となってしまい、しかもそのファウルで与えたFKから失点。その後もイージーなミスから相手の飛び出しをファウルで止めてPKを献上。終盤にアンデルソン ロペスの今季7得点目で詰め寄るも、反撃はそこまでだった。
歯がゆい状態が続いていると言える。名古屋、神戸など現在上位につけるチームとの試合では接戦を演じており、2ケタ順位の横浜FC、福岡からは勝点3をしっかりと奪えている。もう一押しができていれば……という状況だけに、このホームゲームを浮上のきっかけにしたいところだ。
一方、鹿島の前節はホームで柏と対戦して2-1で勝利。前半は出足で勝る柏に若干押し込まれていた印象もあったが、後半に入ってからはうまく試合のリズムを整え、63分に上田 綺世が決めて先制に成功。すぐに同点とされたが、79分にザーゴ監督は一挙に4人を入れ替える選手交代を行い、ここから勢いづいて途中投入の白崎 凌兵が見事に決勝点をゲット。ホームスタジアムに歓喜をもたらした。
柏戦の勝利で未勝利試合数を『4』で止めた。その未勝利だった4試合を振り返ると、内容的に不十分だったというよりは肝心なところで押し切れず、あるいは相手に押し切られるという、鹿島の特徴と言える勝負強さが不足していた印象だ。しかし、柏戦では粘り強く戦い、最終的に試合の流れを引き寄せて勝点3を手繰り寄せるという、鹿島の伝統的な勝負強さが発揮されたように思う。浮上の契機になり得る1勝だろう。
今節で焦点となるのはプレー強度の部分だろう。ここ数年の対戦を振り返ると、とりわけ中盤でのボールの奪い合いに見ごたえがあり、そこを制したほうがチャンスへとつなげていた。前節から中3日というスケジュールだが、活力あふれるバトルに期待したい。
前節の悔しさを晴らしたい札幌と、前節の勝利で勢いづきたい鹿島の一戦は11日13時5分キックオフの予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

