湘南はここ4試合で1失点しか許していないが、「神戸は出し手と受け手がそろっているので、そんなにチャンスがなくても1本のパスで点を取るイメージ」と浮嶋 敏監督は相手の特徴を分析し、警戒する。この試合の最大のポイントは、湘南が90分を通していかに集中力を保てるかだ。
神戸は古橋 亨梧を筆頭にタレントがそろう強豪だ。「良い選手がすごくそろっているし、若い選手もその中で競争を頑張っている印象」と山田は相手の特徴を語っていた。
ただ、受け身に回るのではなく、「相手よりも自分たちのやりたいことをできるかどうか。お互いの良さを出せたほうが勝てる試合になる」と山田は試合を展望する。どの試合もそうだが、自分たちの土俵で戦えるかどうかで勝負に勝つ可能性は少しでも上がると、今までのキャリアから勝利の方程式を明かした。
対する神戸は、古橋がこの試合でゴールを決めれば5戦連発となる。1-1で終えた前節・清水戦後、「勝ちにつながるゴールを決めたかった」と悔しさをにじませており、湘南戦では勝利につながるゴールを渇望している。浮嶋監督も「個の特徴をいかに出させないようにするか対策したい」と話していたように、湘南は彼を勢いづかせないためにも、しっかりと封じ込めたい。
とはいえ警戒すべきは古橋1人ではないため、全体的に集中したディフェンスをしなければいけないが、今季は難しい試合でも最低限の勝点1を得ることができている。選手たちもそこに対しての手ごたえを実感しているはずだ。特に43分に退場者が出ながら、10人で守り抜いた前々節・名古屋戦(0△0)の経験は選手の中でも大きく、ウイングバックの高橋 諒は1-0で勝利を収めた前節・広島戦後、「名古屋戦に比べれば人数も同じですし、怖さはそんなにありませんでした。名古屋戦で得た自信を今日の試合でしっかり出せた」と話していた。
神戸の攻撃を封じながら1点、2点と積み上げていければ理想的だが、「攻撃のところはまだまだ改善が必要」(浮嶋監督)。前節から1週間空いて臨む今節は準備に費やす時間も多く設けることができたはず。着々と積み上げてきた湘南のやりたいサッカーをホームのサポーターの前で見せられるだろうか。
[ 文:舞野 隼大 ]
