柏は14日、トップチーム所属選手4名が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表。また20日、21日と続けてトップチーム所属選手1名が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表した。苦しいチーム編成を強いられているが、先週のリーグ戦で大分に完封勝利を収めるなど、チーム状態は上向き傾向にあると感じる。ゲームキャプテンを務めていた江坂 任が大分戦後、「チャンスを与えられた選手が与えられた役割を果たし、チームが1つになれたと思う」と語ったように、チームの団結力は深まっている印象だ。
そんな柏で最近目を引くのがネルシーニョ監督による大胆な選手のコンバート。前節では本職サイドハーフの仲間 隼斗がボランチの一角で起用され、本職右SBの川口 尚紀が3バックの一角で起用された。「日頃のトレーニングの中で選手たちの特長を見極め、チームの必要性に応じてアジャストさせていくのが監督の重要な役割の1つ」と語るネルシーニョ監督の慧眼に疑いの余地はなく、前述した2選手は前節好パフォーマンスを披露。果たして今節でもこうした大胆な采配や起用法はあるだろうか。そして選手を適材適所で起用できる名伯楽の存在は、今後の過密日程を戦い抜いていく上でも大きいはずだ。
一方、アウェイに乗り込む徳島は開幕からリーグ戦5試合勝ちなしと苦しい序盤戦を過ごしたが、その後3連勝を達成。また前節の鹿島戦からは、今季新監督に就任したもののコロナ禍の影響で入国が遅れていたダニエル ポヤトス監督が指揮を執っている。ダニエル ポヤトス監督が直接指揮を執るリーグ戦2試合目で、徳島はどんな戦いを披露してくれるのだろうか。
前節の鹿島戦後、ダニエル ポヤトス監督が「試合全体を通して振り返ると、難しい試合だったと思う。前半は自分たちのやりたいことに対し、相手に適応されて落ち着きを持てなかったと感じている」と語ったように、チームにはまだまだ改善の余地がある。とはいえ、「後半には改善することができ、自分たちの良さを出せた」と一定の手ごたえがあったことも明かしたダニエル ポヤトス監督。ボールを保持しながら相手をコントロールし、ゲームを支配しにいく「哲学」を持つ指揮官の要望に選手たちはどういった形で応えることができるのか。メンバー選考や前節からの戦い方の変化にも注目していきたい。
柏がリーグ戦3連勝を達成するのか、それとも徳島が“鬼門”で初勝利を挙げ、ダニエル ポヤトス新監督にリーグ戦初勝利をプレゼントするのか。ここから上位争いに食い込むためには負けられない一戦となる。
[ 文:藤井 匠 ]
