しかし、今節の対戦相手は「開幕から調子が良い」(土居 聖真)神戸。順位も5位につけ、さらなる上位進出を狙っている。現在12位の鹿島とすれば、こうした相手を倒していかない限り順位を上げることはできない。そこで相馬新監督が選手に呼びかけているのが一戦必勝の姿勢だ。
相馬監督は就任直後、「『常勝』と言われていますけど、決して常勝ではない。もともとはJリーグのチームができるとは思われなかったところにできたチームですから、もう1回チャレンジャーとして足元を見て戦いたい」と話してきた。この試合でも、その姿勢は変わらないだろう。
対する神戸は、ケニア代表のアユブ マシカが前節・湘南戦でデビューを飾り、補強の目玉でもあるリンコンも合流を果たしている。フラメンゴの育成組織で育ったリンコンが、フラメンゴの英雄であるジーコの前でデビューを飾るのか注目が集まる。公式戦2試合で連勝してきた鹿島に比べると、神戸は2試合連続でノーゴールと攻撃陣が振るわない。それだけにアユブ マシカやリンコンにかかる期待は大きいだろう。
鹿島は火曜日に、神戸は水曜日にルヴァンカップを戦ったが、互いにメンバーを大きく入れ替えて臨んでいる。鹿島は中3日、神戸は中2日の連戦となるが、そこまで影響はなさそうだ。ただ、鹿島は連勝でできた流れを断ちたくないだろうし、神戸は手堅い試合内容をしっかり結果に結びつけたいところだろう。
互いに狙いとするところは似通っている。コンパクトな守備でボールを奪い、切り替えの速さで鋭い攻撃を仕掛ける。ビルドアップで少し手間取る問題を抱えているところも、少し似た部分があるかもしれない。神戸は前半のパフォーマンスがあまり良くない試合が続いているだけに、鹿島とすれば先手をとりたいところだろう。
昨季の両者の対戦は鹿島の1勝1分。県立カシマサッカースタジアムでの試合は、神戸の1点リードで後半アディショナルタイムに突入し、染野 唯月のパスを受けた荒木 遼太郎が土壇場で同点ゴールをねじ込む展開だった。2年目を迎えた彼らはルヴァンカップでも躍動しており、さらなる成長の証を見せたいところだろう。
[ 文:田中 滋 ]

