水曜日にホームでJリーグYBCルヴァンカップを戦っている両者。中2日でのリーグ戦となるが、ルヴァンカップは両チームとも大幅にメンバーを入れ替えており、今節は1週間前にリーグ戦を戦ったメンバーが主体となるだろう。現在、リーグ戦では対照的な結果になっている。
鳥栖は名古屋、FC東京とアウェイ戦が続いたが連勝を達成。スピードに優れたアタッカーを擁する両者に対して、やや後ろ重心の守備でスペースを消しつつ、狙いどおりの形から得点を奪って勝ち切った。順位も3位に浮上し、タイトルレースをひた走る川崎F、名古屋の2強を追走している。
一方の徳島は鹿島、柏に敗れ、連敗中。新型コロナウイルスのまん延防止措置による入国制限、そして入国後の隔離措置が明け、前々節・鹿島戦からダニエル ポヤトス監督が指揮を執り始めたが、芳しくないスタートとなってしまった。新監督を迎え、昨季までのスタイルをベースにさらなる進化をチームは目指しているが、その指揮官が合流したばかり。進化の過程の始まりで生みの苦しみを迎えているといったところだろう。
両者がリーグ戦で最後に対戦したのは、徳島が初めてJ1のステージで戦った2014年。その年は鳥栖がシーズンダブルを達成しているが、徳島サポーターにとって強烈に刻み込まれているのは開幕戦だろう。四国勢初のJ1昇格を果たして迎えた新シーズン、最初の相手が鳥栖だった。期待を胸に鳥栖のホームに乗り込んだが、結果は0-5の大敗。J1の舞台の厳しさをいきなり味わわされることになった。当時を知る選手で現在もチームでプレーしているのは、鳥栖では豊田 陽平と高橋 義希、徳島は長谷川 徹だけとなっており、7年という歳月の流れを感じさせる。それでも、当時のことを覚えている徳島のサポーターは多いだろう。徳島としては7年という時間を経てのリベンジをなんとか達成し、ダニエル ポヤトス監督にリーグ戦初勝利をプレゼントしたいところだ。
2014年の対戦時における大勝の印象が強いが、J2での対戦を含めても、鳥栖はホームでの徳島戦は過去7勝3分1敗と好相性を誇っている。今季リーグ戦における前回のホーム戦ではG大阪に敗れ、ルヴァンカップでも福岡、鹿島から勝利を奪うことができていない。4月11日の明治安田J1第9節・横浜FC戦以来のホーム戦勝利でさらなる勢いをつかみたいところだ。
互いにボール保持をベースとした攻撃的なスタイルが持ち味。アグレッシブなスタイルをぶつけ合う好ゲームが期待できるだろう。だからこそ、試合のポイントはボール非保持の展開でどれだけ守備の強度を維持できるか。自分たちのスタイルを発揮するためにも、ボールを持たれれば奪い返さなければならない。ボールを持たれた時間帯の振る舞いが重要になるはずだ。
徳島が7年越しのリベンジを達成するのか。それとも、鳥栖が返り討ちにするのか。5月初戦、白星発進となるのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]
