福岡はここまで14試合を終えて6勝4分4敗の勝点22で6位。今季のJ1序盤戦を盛り上げているチームの1つで4連勝中だ。昨季から指揮を執る長谷部 茂利監督の下でJ1昇格を果たし、今季も整然としたポジショニングや要所を締めるプレッシングなど、堅実なスタイルで勝点を重ねている。9日に行われた前節・柏戦では、互いにゴール前に素早くボールを送る忙しい展開の中でも焦れずにプレー。GK村上 昌謙のファインセーブもあって無失点で前半を乗り切ると、後半立ち上がりの48分にエミル サロモンソンのCKに志知 孝明が合わせて先制に成功。これを守り切って、1-0で勝利した。これが福岡にとってクラブ史上初となるJ1での4連勝となった。その記録を伸ばすべく、彼らはユアテックスタジアム仙台に乗り込む。
一方の仙台は13試合を消化。1勝4分8敗の勝点7で19位に位置しているように、こちらは序盤戦で苦しんできたチームだ。なかなか守備が落ち着かず、大量失点を喫したところから立て直し、少しずつ攻守の組織を整備している。今季から指揮を執る手倉森 誠監督は、連戦の中で先発メンバーを固定せずに戦術の浸透を図るが、なかなか結果が出ず苦労してきた。しかし、1日の第12節・柏戦で西村 拓真の今季2点目となるゴールを守り切って1-0で勝利。これが今季リーグ戦初勝利になるとともに、実に518日ぶりのホームゲーム勝利となった。続く第13節・浦和戦では前半の好機を逃して0-2で破れたが、アウェイ連戦となった12日の第20節・川崎F戦では、王者に二度先行されながらも中原 彰吾とマルティノスの加入後初ゴールで追いつき、勝点1を獲得。ホームに帰ってきた今節は勝点3を取るべく、中2日の日程でも入念な準備を進めている。
ピッチ各所の攻防に注目点があるこのカードで、今回はボランチに注目したい。ゲームコントロールをつかさどるポジションであり、センターラインを引き締める場所でもある。両チームとも中盤の底に2人を並べるシステムを基本としており、コンビのそれぞれの役割分担や、周囲のポジションを援護する動きなど見どころは多い。福岡はボール奪取に鋭さを見せる田邉 草民と、攻守ともに味方をフォローする位置を取れる前 寛之のコンビ。仙台は広範囲への展開力に優れる松下 佳貴と、運動量豊富で瞬時にパスコースを見つけ出してボールを動かす上原 力也のコンビ。どちらも面白い組み合わせだ。また、福岡は攻撃の中継点となれるカウエ、仙台は競り合いに強いフォギーニョもボランチの候補。どの組み合わせでも、ゲームコントロールの役割を果たし、試合を盛り上げてくれることを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


