前節は苦手としているアウェイのFC東京戦で0-1の敗戦を喫し、1998年以来となるリーグ戦4連敗。課題の得点力も、松波 正信監督の就任後、2試合連続ノーゴールに終わっている。
「勝てない」、「点が取れない」、「ホームで勝利がない」という“三重苦”にあえぐG大阪だが、シーズン序盤の正念場となる3連戦が今節を皮切りに始まる。徳島戦後に待つのはJ1残留争いのライバルとなる横浜FC、そしてやや調子を落とし始めている湘南との戦いだ。
「なかなか点も取れず、勝星も取れず、選手自身もチーム自体も苦しい時期だけど、選手の中で話をしている。ポジティブな声かけをしながら、この苦しい状況を打破していくしかない」とキャプテンの三浦 弦太はFC東京戦後に苦しい胸の内を明かした。苦境を抜け出す上で、最高のカンフル剤になるのは勝点3のみである。
三浦を右SBにコンバートし、最終ラインにテコ入れを図ったFC東京戦は1分も経たないうちに先制点を献上。追いつくことができずに敗れたが、必ずしもネガティブな要素ばかりだったわけではない。負傷していた小野瀬 康介が戦線復帰。また、決定機の数は多くなかったが、レアンドロ ペレイラがゴール前でプレーする場面も徐々に増えてきただけに、いまは継続性を重んじながら、戦いを続けていくだけだ。
ただ、「クロスを上げてもチャンスになることは少なかった」と三浦が反省したように、ゴール前への入り方と人数のかけ方は徳島戦に向けての修正材料になるはずだ。レアンドロ ペレイラやパトリック、宇佐美 貴史、ウェリントン シウバらアタッカーをいかに機能させるかも、チームの約束事次第と言えるだろう。
一方の徳島はJ1昇格組ながら、上々の滑り出しを見せている。現在は勝点18で順位は13位。4連敗という苦しい時期を乗り越え、直近2試合は1勝1分と持ち直し始めている。特に前節は2位の名古屋と0-0の接戦を演じており、自信を持ってパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくるはずだ。
リーグ戦では2014年以来の顔合わせだが、昨年12月の天皇杯準決勝で両者は激突している。徳島は0-2で敗れ、決勝進出の夢を断たれているが、そのリベンジも含めて強い気持ちでG大阪に挑んでくるだろう。
その天皇杯準決勝で失点につながるミスを犯したG大阪ユース出身の小西 雄大は、悔しさをピッチにぶつけてくるはず。そして、佐藤 晃大はG大阪の3冠に貢献したアタッカー。ピッチに立てば、古巣相手に一発を狙ってくるはずだ。
地力ではG大阪に分があるが、現状の勢いとチーム状態は徳島が上回る。「いまはガムシャラにやるしかない」(三浦)。天皇杯準決勝以来の顔合わせとなる今節は、熱い戦いになることは必至だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
