仙台、横浜FC、大分、徳島との下位直接対決4連戦の3試合目を迎える清水。仙台には打ち合いの末に勝利を収めたが、前節・横浜FC戦では大苦戦し、前半終盤に先制を許してしまう。後半はシステム変更などで圧倒するが、得点は81分にCKからヴァウドが決めたのみ。後半アディショナルタイムにチアゴ サンタナが裏に抜け出してGKと1対1の状況を作り出すも、GK六反 勇治にセーブされ、こぼれ球を竹内 涼が狙ったが、相手DFのタックルに遭って押し込むことができなかった。
「(仙台戦を含めて)勝点4には、満足できるかと言われたらできませんが、チームの姿勢、最後まで逆転を目指して戦う姿勢だったり、選手たちが自分たちのキャラクターを見せてくれたのは満足しています」とロティーナ監督は話す。ただ、そう言えるのは今節以降に結果を残してこそだろう。後半は被シュートをゼロに抑えたが、逆に10本のシュートを放って1点止まり。清水としては決定力不足を解消していかなければいけない。明治安田J1第9節・神戸戦以降は10本以上のシュートを放つことも珍しくない。チャンスの数も着実に増えてきているだけに、決め切ることに集中したい。
清水にとって、試合当日の7月4日は特別な日だ。1992年の7月4日にG大阪と初の対外試合を行い、この日を誕生日として定めている。29回目のバースデーを勝利で飾り、後半戦のスタートダッシュにつなげたい。
一方の大分は3戦勝ちなし。さらに、3試合連続無得点と苦しんでいる。前節・FC東京戦は特に消化不良の試合になった。レアンドロに決められて先制を許し、35分には三竿 雄斗がレッドカードで退場となり、1人少なくなるアクシデントに見舞われる。前半終了間際に追加点を許し、後半開始直後に3点目を奪われ、0-3の完敗となった。
この結果に、「前半の退場が想定外で、90分のプランの中でやりたいこともあったのだが、それをなかなかできず、10人ではFC東京さんになかなか太刀打ちできなかった」と片野坂 知宏監督はうなだれるが、「11対11のときには狙っていた動かしや攻撃もある程度、FC東京さんのプレスをかいくぐる想定の中でやれていた」とプライドものぞかせる。それだけに、今節は相手にしっかりと組み合って戦いたい。改善しなければいけないのは、とにかくシュートチャンスを作ることだろう。ここ5試合のシュート数は5本未満が多く、これでは得点を奪うことは難しい。前回対戦で勝利した清水相手に積極的な姿勢を見せ、J2降格圏を脱出したい。
[ 文:田中 芳樹 ]